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株式会社クラレ

  株式会社クラレ(社長:川原仁、本社:東京都千代田区)はこのたび、液晶ディスプレイ(LCD)の基幹部材である偏光フィルムのベースとなる光学用ポバールフィルムの生産設備を、西条事業所(愛媛県西条市)において増設することを決定しましたのでお知らせいたします。

設備増設の背景

  • LCD市場はテレビサイズの大型化の進展により、大型LCDパネルの面積は今後もさらなる拡大が見込まれています。
  • このような市場環境において、LCDの基幹部材である偏光フィルムのベースとして、広幅タイプの光学用ポバールフィルムの需要は拡大基調にあることから、当社は市場への安定供給を維持するために、生産設備の増設が必要と判断しました。
  • なお今回増設する新系列は、広幅タイプのポバールフィルム生産設備であり、3m幅偏光フィルムにも対応可能な設備になります。
  • 当社は、今後も光学用ポバールフィルムのリーディングカンパニーとして、安定供給体制を確保するとともに、お客さまの多様化するニーズにお応えできるよう、新製品の開発や品質の向上に一層注力してまいります。

設備増設の概要

場所 株式会社クラレ 西条事業所  愛媛県西条市朔日市892
生産能力 年産3,800万㎡
稼働時期 2027年12月予定

生産能力

  本増設により、現状の年産2億9,600万㎡は同3億3,400万㎡に拡大します。

  当社は、創立100周年を迎える2026年までの5カ年計画として、中期経営計画「PASSION 2026」を推進しています。長期ビジョン『Kuraray Vision 2026』(独自の技術に新たな要素を取り込み、顧客、社会、地球に貢献し、持続的に成長するスペシャリティ化学企業)の実現に向けて、引き続き、成長に向けた投資を積極的に行っていきます。