ごあいさつ

株式会社 クラレ 代表取締役社長 伊藤 正明
「世のため人のため」に「他人のやれないことをやる」

「世のため人のため」に
「他人のやれないことをやる」

ごあいさつ

クラレは、1926(大正15)年6月24日、当時の先端技術であったレーヨン(人造絹糸)の企業化を目的として創立されました。以来90余年にわたり、「世のため人のため、他人(ひと)のやれないことをやる」という使命のもと、社会的責任と独自技術の追求に邁進してきました。
第2次世界大戦後の1950年にはビニロンの工業化に成功し、日本における化学合成繊維の草創期を切り拓きました。その事業化に際しては、「繊維の原料から自分で手がけないと品質は良くならない」と一貫生産の技術的重要性を認識し、多くの苦難を乗り越えて原料となるポバールの自製を実現しました。このこだわりこそが、私たちクラレの原点と言えるものです。
この企業文化はその後、高分子・合成技術をベースにした高機能繊維、樹脂、化学品分野への業容拡大の推進力となっていきました。2026年に迎える創立100周年に向けて掲げた長期ビジョンの中においても、自分たちのありたい姿を「独自の技術に新たな要素を取り込み、持続的に成長するスペシャリティ化学企業」と描いています。
2018年からの3年間は、この長期ビジョンを確実に実現するための、投資をはじめ大きな取り組みに踏み出す3年間であり、そのための指針として新中期経営計画「PROUD 2020」スタートさせました。『クラレグループを取り巻くすべての人が誇りに思える(PROUD)企業』を目指し、「競争優位の獲得」、「新たな事業領域の拡大」、「グループ総合力強化」、「環境への貢献」の四つを主要経営戦略として掲げ、その具体的施策を順次実施していきます。
特に、競争優位の獲得については、お客様のニーズに基づいた高付加価値製品や用途の開発の推進によって新たな需要を創出していきます。また、新たな事業領域の拡大については、独自技術の研鑽と外部技術の導入によって、既存領域から半歩踏み出した領域での新事業展開を図っていきます。成長に備えるための投資は今後も積極的に行う予定で、戦略投資としては米国でのVAM新プラント建設やグローバルSAPシステムの構築を、成長投資としてはビニルアセテート関連事業の他、液状ゴムや歯科材料の設備増強を計画しています。
また、活性炭事業をビニルアセテートに次ぐ柱となる事業へと成長させるため、2018年3月に買収手続きを完了した活性炭世界最大手のカルゴンカーボン社とのシナジーの早期発現を進めていきます。イソプレンについても、将来のグローバルでの事業成長を実現するため、2021年以降のタイ新プラント稼働に向けた足固めをしっかり行っていきます。
こうした取り組みによって会社・社員ともに成長を続けると同時に、事業を通して社会に貢献していく会社であり続けたいと考えています。これからも「私たちは、独創性の高い技術で産業の新領域を開拓し、自然環境と生活環境の向上に寄与します。」というクラレの使命を果たしながら、世界中のものづくりを支えて豊かな社会実現の一翼を担うために、引き続き全力を挙げていく所存です。
今後ともご支援ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

代表取締役社長 伊藤 正明