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株式会社クラレ

  株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:川原 仁)は、「高濁度対応・高透水性中空糸膜モジュールの開発と工業化」に関して、「第70回 大河内記念技術賞」を受賞したことをお知らせします。
  本技術は、効率的な高濁度水の処理技術として、産業水の安定確保、水回収率向上など、産業全般の水資源の有効活用に貢献するものとして高く評価されました。「第54回日化協技術賞 技術特別賞」、「第55回 市村産業賞 功績賞」に続く3回目の受賞となります。

受賞者

  薮野 洋平(倉敷事業所 膜・モジュール生産技術開発部 科学技術イノベーション博士)
  中西 弘貴(アクア事業推進本部 マーケティンググループ)
  小松 賢作(アクア事業推進本部 技術統括・営業支援グループ)
  竹下 俊光(倉敷事業所 膜・モジュール生産技術開発部)
  井上 一真(アクア事業推進本部 アクア営業部)

技術概要

  ポリフッ化ビニリデンを基本素材として独自の技術で構造形成させた中空糸膜と、濁度成分の蓄積箇所を集中的に洗浄できる導水管構造および中空糸膜1本1本が自由に動く片端フリー構造を採用したモジュール構造からなる高濁度対応・高透水性中空糸膜モジュールの開発により、従来の方式では処理が難しかった高濁度排水の効率的回収を実現しました。半導体製造を中心に、国内外の幅広い産業領域で採用が進んでいます。




「大河内賞」について

  理化学研究所第三代所長であった大河内正敏博士の功績を称え設立された公益財団法人大河内記念会より、生産工学、生産技術、生産システムの研究並びに実施等に関するわが国の業績で、学術の進歩と産業の発展に大きく貢献した顕著な業績に対して贈呈される賞です。

以上