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株式会社クラレ

株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:伊藤文大)は、「新事業の創出・拡大」を掲げ、2009年度から3ヵ年の中期アクションプラン『GS-Twins』に取り組んでいます。当社は「新事業の創出・拡大」の重点領域に「環境」「エネルギー」「光学・電子」を位置付けており、「エネルギー」領域の取り組みの一つとして集光型太陽光発電システムの基幹部材である集光レンズの開発を進めてまいりました。このたび当社は集光レンズを事業化し、集光型太陽発電システムの最大手である米国のアモニクス(Amonix)社への供給を開始しましたのでお知らせいたします。
当社は、2018年の売上高1兆円を目標に掲げた企業ビジョンの達成に向け、これからも新事業の創出・拡大に努めてまいります。

集光型太陽光発電システム

集光レンズ

当社が本事業を展開する理由

  • 集光レンズの原料であるメタクリル樹脂を自社で製造していること。
  • メタクリル樹脂の改良により、高い信頼性を実現できること。
  • 過去に展開していたレーザーディスクやオプトスクリーン事業などで蓄積してきた精密成形技術を生かせる事業であること。

当社レンズの特長およびメリット

  • 原料のメタクリル樹脂の改良により、優れた耐光性・耐候性を実現。
  • 精密成形技術に基づく高度な転写性により、1枚1枚のレンズ精度が高く、高い集光効率を実現。
  • 現在の太陽光発電技術において最も高いモジュール発電効率31%を可能に。

今後の見通し

  • アモニクス社は現在、70%を超える世界シェアを保有する集光型太陽光発電システムのトップメーカー。
  • 同社はネバダ州ラスベガスに同システムの量産工場(生産能力:150MW/年)を建設、2011年3月から稼働開始させており、当社は今後、同工場向けにレンズの本格的な量産・供給を開始予定。

以上

参考資料

アモニクス社の概要
社 名 Amonix Inc.
社 長(CEO) Brian Robertson
本社所在地 アメリカ(カリフォルニア州 シールビーチ)
従業員数 45名
事業内容 集光型太陽発電システムの設計・施工・販売
集光型太陽光発電システムについて
  • レンズまたは鏡で太陽光を500倍以上に集めて小面積の発電セルに照射する方式を用いた発電システム。
  • 高性能かつ高価な発電セルの面積を小さくすることで、効率良く安価に電気を作り出すことが可能。
  • 太陽光を発電セルに効率良く集めるために、太陽の動きを正確に追尾する装置とともに用いられる。
  • 発電セルの性能を生かすため、砂漠などの日射量が豊富な地域における大規模発電プラント向けに好適。日照時間が長く、日射量が多いほど高い性能を発揮。

集光レンズで濃縮された太陽光が、高性能発電セルに照射される様子

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