ニュース

株式会社クラレ

当社倉敷事業所(岡山県倉敷市)におきまして、PCB(ポリ塩化ビフェニール)含有絶縁油を含む機器1台を誤って廃棄していたことが判明しましたので、概要につき以下の通りお知らせいたします。
なお、誤廃棄した機器に含まれていたPCBの総量は微量であることから、環境への影響はほとんど無いものと考えております。
本件に関し、皆様にご心配をおかけしましたことをお詫びいたします。

1.経緯

倉敷事業所の酒津地区にて2007年から2008年にかけて実施した施設撤去工事において不要となった機器類の内、法令に基づき所有者が保管すべきPCB含有機器1台を、廃棄すべき機器と取り違えて、2008年2月に誤って廃棄していたことが2011年1月25日に判明しました。このため、原因調査のうえ2011年1月28日に倉敷市へ報告しました。
誤廃棄の原因は、PCB含有機器保管のための管理表作成時に、元データとの照合作業が不十分だったことです。
なお、本件判明後、全事業所を対象に調査しましたが、同様の事例はございませんでした。

2.誤廃棄した機器の概要

(1) 機器の名称
屋外高圧受電遮断器(1台)
(2) PCB含有量
約0.5グラム(機器の中の絶縁油34リットルに16mg/kgの濃度で含有)

3.廃棄方法

(1) 絶縁油
廃油として外部へ売却しました。そこで他の廃油と混合した後、再生燃料油として販売されているため、既に燃焼済と考えられます。
(2) 機器本体
撤去工事を行った会社が鉄スクラップとして処分しております。
なお、PCBを含む絶縁油を抜き取った後に処分しておりますので、付着していたPCBは極微量と考えられます。

4.対策

PCB管理規定に以下の2項目を追加のうえ改定し、従業員への教育、徹底を図ってまいります。

  1. データ転記作業を行った場合には、再度元データと照合・確認を行うこと
  2. PCB含有機器が適正に管理されていることを社内監査で確認すること

以上