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株式会社クラレ

クラレは、欧州現地法人クラレヨーロッパ（クラレ100％出資子会社、所在地：ドイツ・フランクフルト　以下KEG）が進めておりましたPVB（ポリビニルブチラール）樹脂<モビタール>生産設備の増設工事および試運転が完了し、本格稼働が開始したことをお知らせします。
これによりKEGのPVB樹脂の生産能力は、年産29,000トンから年産39,000トンへ拡大します。

PVB樹脂は、クラレが1950年に世界で初めて工業化したPVA（ポリビニルアルコール）樹脂を原料として作られる、接着力と透明性に優れた樹脂です。その特性を生かし、塗料・インク・セラミックのバインダーなどに使用されるほか、フィルム状に加工されたPVBフィルム（KEG商標名：トロシフォル）は、建築用窓ガラス、自動車フロントガラスの破損・飛散を防止する安全ガラス用中間膜として用いられています。また<トロシフォル>については、再生可能エネルギーの一つである太陽光発電パネルの封止材用途での需要が、近年拡大しています。

新ラインの稼働によりクラレグループはPVA樹脂からPVB樹脂、PVBフィルムに至る一貫体制をさらに強化し、“酢ビ・ポバール系事業”のグローバルな展開を加速させていきます。

以上

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