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株式会社クラレ

株式会社クラレ(本社:東京都千代田区 社長:伊藤文大)は、省エネルギー性に優れた薄型のエッジライト方式LED看板用導光板<パラルーナ>を開発、5月15日から全国の看板店等を通じて新発売いたします。

<パラルーナ>使用薄型LED看板

新開発の<パラルーナ>は、光源にLEDを用いたエッジライト方式の看板用のアクリル導光板です。現在主流の直下方式蛍光灯看板に比べ大幅な薄型化を実現し、面上をムラなく均一に発光させます。また、消費電力を削減できるため、環境にも優しく、ランニングコストの削減にもつながります。光源を両辺に装着した場合、光源からの導光距離は1500mmを達成し、最大で1500mm×2300mmの大型看板にも対応できます。
大型サインや広告看板などに明るく大きなサイズの9mm厚タイプ、吊り下げ看板、ポスターパネル向けに薄くて軽い6mm厚タイプ、の2タイプを用意しています。
加えて、当社独自の生産方式により、所定の大きさ以内であればサイズフリーで、1枚からの注文にもイニシャルコストなしで対応します。

<パラルーナ>はアクリル導光板と反射シートで構成されており、<パラルーナ>のエッジに取り付けられたLEDから入射した光は、導光板内でコントロールされ表側に重ねた拡散シートを通して均一に発光するようになっています。拡散シートの表面にメディア(看板の絵柄が描かれている板)を装着することによりLED看板として機能します。

環境対応型製品が多くの分野で生み出されていますが、サイン・看板の世界でも蛍光灯から電力消費の低いLEDへのシフトが進んでいます。
今回の技術開発はこのようなトレンドを捉え、当社が光学用スクリーン、DVDスタンパなどの開発で培ってきた光学設計・精密加工技術を駆使し実現したものです。今後<パラルーナ>により、環境負荷の低いLED看板の普及に貢献していきます。

エッジライト方式LED看板の仕組み、「パラルーナ」の構成図

エッジライト方式LED看板用導光板<パラルーナ>の特徴

  • (1) <パラルーナ>を使用することにより、光源を端部に設置でき、看板の薄型化を可能にします。
  • (2) エッジから入光した光を導光板全体にムラなく運び、均一に発光させることができるため、従来の直下方式看板のような蛍光灯による像ムラが発生しません。
  • (3) 両辺入光で1500mmまでの導光距離を均一に発光でき、最大で1500mm×2300mmの大型看板に対応できます。この範囲であればどのようなサイズオーダーにも対応します。
  • (4) 単品生産がイニシャルコストなしで可能になりました。1枚からの注文も受け付けます。
  • (5) お客様のニーズに合わせ、以下の選択肢を用意しました。
    • (i) <パラルーナ>単体+拡散シート
    • (ii) <パラルーナ>+拡散シート+LEDモジュール
    • (iii) <パラルーナ>使用のLED看板完成品(<パラルーナ>+拡散シート+LEDモジュール+枠)
  • (6) LEDを光源に用いること、そして<パラルーナ>を使用してLEDの個数を減らすことで、消費電力が少なく、ランニングコストの低減が図れます。また、LEDは寿命が長く、メンテナンスコストも削減できます。
  • (7) 直下型蛍光灯看板と比べ消費電力が少ないことからCO2の排出量を削減でき、またLEDは有害である水銀を使用しないため、環境に優しい看板ができます。

<パラルーナ>製品構成

  用途 最大サイズ・厚さ 構成
Gタイプ 大型サイン、駅構内看板、駅表示板、商業施設案内板など 最大サイズ:1500mm×2300mm
厚さ:9mm
アクリル導光板、反射シート
Sタイプ 吊り下げ看板、POP、店内メニューボード、インテリアなど 最大サイズ:1100mm×1465mm
厚さ:6mm
アクリル導光板、反射シート

<パラルーナ>製品オーダーメード販売形態

  製品構成 適用タイプ
販売パターン1 <パラルーナ>+拡散シート Gタイプ、Sタイプ
販売パターン2 <パラルーナ>+拡散シート+LEDモジュール Gタイプ、Sタイプ
販売パターン3
(完成体看板)
<パラルーナ>+拡散シート+LEDモジュール+アルミ枠 Sタイプ
販売開始 2009年5月15日
販売ルート 全国のサイン、ディスプレイ、看板店等
売上げ目標 3年後 10億円

以上