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株式会社クラレ

<ゼクルス>を用いたクラレ西条事業所の
排水処理施設

クラレはこのほど発表された第18回「地球環境大賞」(主催:フジサンケイグループ、後援:経済産業省、環境省、文部科学省、国土交通省)において、環境保全に貢献する排水処理システム<ゼクルス>の開発が高く評価され、「文部科学大臣賞」を受賞いたしました。同賞の授賞式は本年4月21日、東京・明治記念館において行われる予定です。

地球環境大賞は1992年、「産業の発展と地球環境との共生」をめざし、産業界を対象とする顕彰制度として、財団法人世界自然保護基金(WWF)ジャパンの特別協力を得て創設されました。持続可能な循環型社会の実現に寄与する製品・商品・サービス・技術などの開発、環境保全活動・事業の推進と21世紀の社会システムの探究、地球環境問題に対する意識の一段の向上などの面で顕著な成果を上げ、社会の模範となる功績を収めた企業、自治体、学校、市民グループなどを表彰しています。

クラレは地球温暖化ガスの排出低減、化学物質排出量の削減、廃棄物ゼロエミッションなど、環境負荷低減のための活動にグループを挙げて取組むとともに、環境問題を解決する技術・システムの開発に注力しています。その成果のひとつが、微生物の分解作用を活用した新排水処理システム<ゼクルス>です。
従来から排水処理には、微生物に排水中の有機物を分解させる“活性汚泥法”が用いられてきました。活性汚泥法は大規模な設備スペースを必要とする上、多量に発生する“余剰汚泥”(過剰増殖した微生物)が産業廃棄物となり、その削減が課題となってきました。
<ゼクルス>はクラレが独自開発した微生物固定化担体<クラゲール>を用い、処理施設の省スペース化と併せ、余剰汚泥の発生をほぼゼロにすることができます。さらに必要に応じて、排水を再利用することも可能にします。

今回の受賞は、排水浄化と廃棄物の大幅削減に貢献する<ゼクルス>の技術が高く評価されたものです。今回の受賞を受け、今後もクラレグループは事業を通じた環境問題への取組みをよりいっそう強化推進していく所存です。

取り扱い会社:クラレアクア(株) (<クラゲ-ル><ゼクルス>)

以上