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株式会社 クラレ

株式会社クラレ(社長:伊藤文大 本社:東京都千代田区)は、鹿島事業所(茨城県神栖市東和田36)で進めてきた耐熱性ポリアミド樹脂<ジェネスタ>の新生産設備(年産5,500トン)がこのほど完成し、2008年6月4日に竣工式を実施しました。当社の<ジェネスタ>生産能力はクラレ西条(愛媛県西条市)の生産能力年産5,500トンと合わせて年産11,000トンとなります。また、今回の設備工事では<ジェネスタ>の原料となるノナンジアミンの生産能力の増強(年産7,000トン)も合わせて行っています。

当社が独自技術により開発し、1999年に事業化した耐熱性ポリアミド樹脂<ジェネスタ>は、電気・電子機器の「鉛フリー」化を実現する新素材として、世界的な環境意識の高まりや環境規制強化の流れを受け順調に拡大しています。さらに最近では自動車部品など新分野への広がりを見せています。このような需要拡大に対応するため、<ジェネスタ>、およびその主要原料モノマーであるノナンジアミンの増設を2006年に決定、現在、鹿島事業所、クラレ西条で生産体制の強化を図っています。2007年6月には、クラレ西条において既存の<ジェネスタ>生産設備のデボトル増強(年産4,500トン⇒年産5,500トン(+1,000トン))も行いました。

今後とも当社は、ユーザーと密着した開発体制を強化し、新たな需要の創造を続けることにより耐熱性樹脂市場をリードし、<ジェネスタ>事業の拡大を図ってまいります。

(1) 生産能力

  事業所 現有能力 増設(第一期)
2008年8月稼働
増設(第二期)
2010年稼働
<ジェネスタ>
樹脂PA9T
鹿島事業所   5,500 5,500
    1,500
クラレ西条 5,500 5,500 5,500
合計 5,500 11,000 12,500
モノマー
ノナンジアミン
鹿島事業所 3,000 (休止)  
  7,000 7,000
合計 3,000 7,000 7,000

単位:年産トン

(2) 投資額

約100億円(モノマー 80億円/樹脂 20億円)