当社ではクラレ玉島(株)(岡山県倉敷市)にて進めていました、LCD(液晶ディスプレイ)の必須部材である偏光フィルムのベースとなる光学用ポバールフィルムの生産設備(第3ライン、第4ライン:年産能力 各1,500万m² 合計年産能力3,000万m²)の試運転が完了し、このほど本格稼働を開始しましたのでお知らせします。
(既設のクラレ玉島(株)と合わせた生産能力は6,000万m²、また、既設のクラレ西条(株)(愛媛県西条市)と合わせた合計年産能力は9,100万m²に拡大)
現状 | 増強計画 | 完工時期 | |
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クラレ西条 | 3,100万m² | +1,500万m² | 08年央 |
クラレ玉島 | 6,000万m² | +3,000万m² | 07年末 |
合計 | 9,100万m² | +4,500万m² |
ポバール(ポリビニルアルコール)フィルムは、透明性、染色性、帯電防止性、延伸性などに優れ、LCDの主要部材である偏光フィルム向けに最適の素材です。
新設備はLCDの大型化に対応する広幅品の生産が可能であり、光学性能を大幅に改善した新規光学用ポバールフィルム「VF-PE」など、高度な品質要求にも対応できる設備となっています。
当社は、今後も液晶用偏光フィルム向け光学用ポバールフィルムのリーディングカンパニーとして、新技術の開発や品質向上を積極的に進め、LCDの市場拡大に貢献したいと考えております。
場所 | クラレ玉島株式会社(岡山県倉敷市玉島乙島7471番地) (社長:西口 克彦、資本金1,000万円 クラレ100%) |
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設備能力 | 年産3,000万m² |
設備投資額 | 約60億円(第3ライン、第4ラインの合計) |