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クラレプラスチックス株式会社
(クラレグループ)

当社はこのたび、スチレン系エラストマーコンパウンドの世界的な需要拡大に対応するため、生産設備を増設することを決定しました。(年産+2,500トン 完工予定2008年3月:増強後の合計生産能力 年産5,000トン)

スチレン系エラストマーコンパウンドは、スチレン系エラストマーにオレフィン系樹脂、プロセスオイルや各種添加剤を混合した成形用材料です。
当社では、株式会社クラレ(以下クラレ)が開発した水素添加スチレン系熱可塑性エラストマー(商標:<セプトン>)を主に使用し、耐熱・耐候・耐寒性などに優れたスチレン系熱可塑性エラストマー:<セプトン>コンパウンドを生産しています。
<セプトン>コンパウンドは、特にゴム弾性に優れ、硬度の幅が広く、自動車内装や家電・電子機器部品、住宅部材関連、スポーツ用品等のほか、玩具、工具、文具等の身の回りにある軟質素材として広く使われています。

<セプトン>コンパウンドは、食品容器、精密電子機器のシーリング材や柔らかい触感を生かしたグリップ類等で今後の需要拡大が期待されます。
当社は、<セプトン>コンパウンドの接着性や耐熱性・耐磨耗性等を向上させた製品、バイオマスプラスチックの柔軟化やクラレが開発した高付加価値新規素材などを使用し、ユーザーニーズにマッチした機能性材料開発を推進していきます。

<セプトン>コンパウンドの特長

  • 優れたゴム弾性と抗張力を有する。
  • 耐寒性に優れている。
  • 天然ゴム等に比べると、耐熱劣化、耐候、耐オゾン性に優れる。
  • 射出・押出・ブロー成形など、成形加工が簡単。
  • リサイクルが可能。
  • 無色のため自由に着色ができ、特に明彩色に好適。
  • 加硫ゴムに比べて、30~40%の軽量化が図れる。

クラレプラスチックス株式会社での設備投資の概要

場所 伊吹工場(岐阜県不破郡垂井町表佐4330)
生産能力
現状 年産 2,500トン
今回決定分 年産 +2,500トン(08年3月完工予定)
年産 5,000トン
設備投資額 約3億円

クラレプラスチックス(株)の会社概要

本社 大阪市北区梅田1-12-39(新阪急ビル9F)
社長 岸 勝彦
資本金 1億8千万円
従業員数 194名(2007年3月末)
業務内容 ゴム・プラスチックのホースおよび各種成形品、導水管、ラミネート製品、<セプトン>コンパウンドおよびその成形品の製造・加工・販売