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クラレプラスチックス株式会社
(クラレグループ)
株式会社ムーンスター

「バイオマスはだしっこ10」(左)
「バイオマスはだしっこ20」(右)

クラレグループのクラレプラスチックス株式会社(本社:大阪市 社長:岸 勝彦 以下クラレプラスチックス)と株式会社ムーンスター(本社:福岡県久留米市 社長:本村郁以下ムーンスター)は共同で、地球温暖化防止、CO2削減をテーマとした世界的な取組みに合わせ、いち早くバイオマス素材(軟質ポリ乳酸樹脂)を使用したシューズ「バイオマスはだしっこ」の開発に成功致しました。

ポリ乳酸は、とうもろこしなどのデンプンから作られる材料として脚光を浴びており、ムーンスターとしても数年前からシューズへの応用を検討して来ました。一方、クラレプラスチックスは、ポリ乳酸樹脂の硬くてもろい、熱に弱いといった欠点を克服する軟質化にいち早く着手し、シューズ底材用に適した素材開発に成功しました。かねてより新商品開発で協力関係にあった両社は、シューズ用底材料としては世界ではじめて商品化することが出来ました。

ムーンスターは2000年にISO14001の認証取得を契機に、環境負荷低減型の商品開発を進めて参りました。今回、『軟質ポリ乳酸樹脂』をソールに、アッパー材料にもポリ乳酸繊維を使用し、幼稚園児用の上履き“コーンなシューズ”「バイオマスはだしっこ」として全国の百貨店を中心に順次販売致します。
ムーンスターでは、永年にわたる靴作りの研究、設計、生産のノウハウを「コンフォートセーバー」として体系化。バイオマス素材も「コンフォートセーバー」の基本技術として取り入れ、世界的な地球温暖化防止にも寄与できる商品としてご提案し、お客様と共感することで環境保全への取組みを強化していく所存です。

「バイオマスはだしっこ」のポイント

(1) 「世界初、バイオマス素材のシューズ」
底もアッパーも植物由来のバイオマス素材を使用。
(2) 「サニタイズAg抗菌加工」
銀イオンの力で人体へも安全で清潔な抗菌、防カビ加工
(3) 「足なりラスト」
幼児の足の実測データから設計した爪先部が広がった足なり設計
(4) 「ハーフサイズ」
サイズレンジを5mm刻みにしていますので、ぴったりサイズが選べます。
(5) 「甲バンド調整」
甲周りが小さいお子様でも、面ファスナーで調整でき、ぴったりフィットします。
(6) 「はだし感覚」
ラスト、底設計、底材の組み立てにより、足指が自由に動く、地面を感じる薄底、軽く、屈曲性が良い、はだし感覚の上履きです。

商品概要

品名 バイオマスはだしっこ10 バイオマスはだしっこ20
カラー ホワイト、ピンク、サックス ホワイト、ホワイト/ピンク、ホワイト/ミント
サイズ 14.0cm~21.0cm(ハーフサイズ有り
ウィズ EE
素材 アッパー:ポリ乳酸繊維・ポリエステル繊維
ソール:軟質ポリ乳酸樹脂
価格 ¥2,900(税込み¥3,045)
発売日 2008年2月下旬
販路 全国の主要百貨店など

参考資料:バイオマス素材ポリ乳酸樹脂の意義と効果

現代は生活や産業活動で、炭素を含む石油等の化石資源をエネルギーとして大量に、継続的に燃やすことで、大気中へCO2を増やし続けており、地球の気候に温暖化をもたらそうとしています。この化石資源によらない、とうもろこしなどの植物由来の再生可能な有機資源を利用したものがバイオマスと言われています。
今回ムーンスターがシューズ分野に於いて世界で初めて採用したクラレグループ開発の植物由来新材料:軟質ポリ乳酸樹脂は、燃やすとCO2が発生するものの、植物由来成分部分は、成長時にCO2を吸収する為、CO2の発生はプラスマイナス“0”として、環境評価されます。
バイオマス素材は太陽エネルギーを使い、水とCO2から生物が生成するものなので、持続的に再生可能な循環型素材として、地球温暖化防止の為に今後の利用拡大が見込まれています。

株式会社ムーンスター

(旧社名:月星化成株式会社 2006年7月1日より株式会社ムーンスターへ社名変更)

「コンフォートセーバー」とは
ムーンスターは“足の快適を約束する会社”としてブランドアイデンティティコンセプトを“The Foot Comfort Company”として掲げています。
創業より130年以上にわたり、足と履物を見つめ、経験から生み出した科学を「コンフォートセーバー」として体系化。生理学、人間工学、生産技術から考えだされた16の基本技術とそれを支える約90の対応技術から、個々の技術をうまく複合させてバランスのよい靴に仕上げ、お客様へ快適で高い満足をお約束できる製品を生み出し続けて参ります。