株式会社クラレでは、2001年度を初年度とする「環境中期計画」を定め、具体的な目標を掲げた活動を進めていますが、岡山事業所(岡山市海岸通)では以下の取組みを実施する事で、計画的に環境負荷低減を推進しています。
当事業所は、地球温暖化対策(二酸化炭素の排出量削減)として省エネに向けた諸対策に取組んでいます。
当事業所では、発電所の重油焚きボイラーの燃料を、C重油から天然ガスへ転換を進めています。保有している二缶のうち 一缶については既に2006年1月に転換し、残る一缶についても2007年1月を目標に転換を進める計画です。これらの燃料転換により、二酸化炭素排出量の大幅な削減につなげます。
また、製品輸送における二酸化炭素排出量については、「モーダルシフト(*1)」の取組みにより削減を図っています。
当事業所では、日本化学工業協会PRTR法(*2)対象物質の排出量の削減に、設備投資や安全な物質への代替によって取組んでいます。
PRTR法の対象物質と日本化学工業協会の自主管理取組み物質を対象に、2005年度までに1999年度対比で51%の削減を実現しました。
当事業所では、廃棄物のゼロエミッションの達成に向けて、廃棄物の再使用、再生利用、発生抑制に取組んでいます。なおクラレでは、ゼロエミッションの定義を次のように定めています。
廃棄物の有効利用を進め、最終埋立処分量を事業所で発生する廃棄物量の1%以下とする。
当事業所の計画ではゼロエミッションの2005年度での達成を目標としていましたが、2年前倒しで2003年度に達成しています。
1998年度 | <クラロンK-Ⅱ>廃ガス燃焼炉設置 | 約1億円 |
2001年度 | <クラリーノ>廃ガス燃焼炉設置 | 約3億円 |
2001年~2002年度 | ボイラー排煙対策(1期・2期) | 約10億円 |
2002年~2003年度 | 発電所タービン高効率化(1期・2期) | 約4億円 |
2003年度 | ポバール~ビニロンのプロセス間の循環熱水利用による廃熱回収 | 約1億円 |
2004年度 | ポバール回収工程設備の廃熱再利用 | 約1億円 |
2002年~2006年度 | ポバールプロセス ブライン冷凍機高効率機種変更 | 約1億円 |
2005年度 | ポバール鹸化設備改善による生産効率向上 | 約2億円 |
2005年~2006年度 | ボイラー燃料天然ガス転換(1期・2期) | 約10億円 |