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株式会社クラレ

当社はこの度、各種工場の排水処理設備や下水処理場において発生する“余剰汚泥”を、薬剤等を全く用いることなく大幅に削減する画期的な排水処理システムを開発しました。
今回開発したシステムは、2006年10月4日(水)~6日(金)に東京ビッグサイトで開催される「食品開発展2006」で展示します。

当社が開発した<ゼクルス>は、生物処理槽・汚泥減容槽・沈殿槽から構成され、生物処理槽には微生物固定化担体<クラゲール>(当社開発)を使用することで、生物処理槽は従来法の5分の1程度の小スペース化が図れます。また汚泥減容槽では、微生物の餌である有機物濃度を低く制御することで、微生物自身の自然分解力を促し汚泥増殖を抑制できることから、ほとんど余剰汚泥を引抜く必要がありません(当社実証実験で実証済み)。オゾンや特別な薬品を使用して汚泥の減量を図る必要がないことから、設備投資やランニングコストが軽減されます。
また、既存の排水処理施設にも後付けで設置できることから、利用性の高いシステムになっています。当社では、食品、化学、半導体、液晶、染色、地方公共団体など様々の分野で活用されている排水処理設備や下水処理場への採用を働きかけていきます。

<従来の排水処理システムの課題>

従来排水処理には、主に微生物にて排水中の有機物を分解させる“活性汚泥法”が用いられていますが、分解工程にて大量に発生する過剰増殖した微生物(=余剰汚泥)を系外へ引抜き、産業廃棄物として埋立てや焼却処理する必要があり、費用面・環境面から問題視されています。
各プラントメーカーが発売中の汚泥減容システムとしては、オゾンや薬品を使用し、余剰汚泥を強制的に可溶化したのち、再度生物処理槽に返送して処理する方法が一般的です。可溶化する薬品等が必要である他、可溶化した有機物を分解させるのに、大容量の生物処理槽を設ける必要がある等、設置スペース、投資金額高などの問題がありました。

売上目標 初年度 5億円、3年度 20億円

(添付資料)

余剰汚泥減容システム「ゼクルス」