当社は、PVB(ポリビニルブチラール)フィルム(商標<TROSIFOL>(トロシフォル))の欧州を中心とする需要拡大に対応するため、欧州現地法人クラレスペシャリティーズヨーロッパGmbH(以下、KSE社(本社:ドイツ・フランクフルト(Frankfurt))のPVBフィルム生産設備能力を年産8,000トン増強し、年産34,000トンとすることを決定しました。増強工事は2007年6月には完了する予定です。
生産能力 | 現状26,000トン/年→増強後34,000トン/年(+30%の能力増強) |
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場所 | トロイスドルフ(Troisdorf)(ドイツ) |
投資額 | 10百万ユーロ |
完工時期 | 2007年6月 |
当社は、2004年12月にPVBフィルム事業をドイツHT Troplast(トロプラスト)社から買収し、KSE社にて原料PVA(ポリビニルアルコール)樹脂からPVB樹脂、同フィルムに至る一貫体制を確立し、“酢ビ・ポバール系事業”のダウンストリーム展開を強化しています。
PVBフィルムは、当社が1958年に世界で初めて工業化したPVA樹脂を原料として作られるPVB樹脂をフィルム化したものです。PVBフィルムは、その強力な接着性と優れた透明性、高い膜物性などの特長を生かし、ガラスが衝撃を受けても大きく破壊されにくくし、破壊された場合でも飛散を防止する合わせガラス用中間膜として、建築用窓ガラス、自動車フロントガラス分野などで広く用いられています。
クラレグループは、合わせガラス用中間膜の生産・開発・販売において世界の約14%のシェアを持ち、特に欧州の建築用途においてはリーディングカンパニーの位置にあります。
今後とも当社は、ユーザーと密着した開発体制を強化し、市場のニーズに十分に対応できる新製品の開発、新市場の創造に努め、PVBフィルム事業の強化・拡大に注力していきます。
(1)社名 | Kuraray Specialities Europe GmbH |
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(2)資本金 | 2,000万ユーロ(※クラレヨーロッパ社100%出資) |
(3)社長 | Dr. Gerd Lepper(ゲルド・レッパー) |
(4)本社 | ドイツ フランクフルト |
(5)事業内容 | PVA(ポリビニルアルコール)樹脂、PVB樹脂・フィルムの開発・製造・販売 |
(6)生産能力 | PVA 70,000トン/年・PVB 20,000トン/年・PVBフィルム 26,000トン/年 |
(7)従業員数 | 約500名 ※クラレヨーロッパ社(Kuraray Europe GmbH):クラレ100%出資の欧州統括会社 |
(1)所在地 | ドイツ トロイスドルフ(Troisdorf) |
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(2)事業所 | ドイツ、ロシア(生産子会社)、米国・マレーシア・インド・ウクライナ(販売子会社) |