当社は、新規開発の製造技術による光学特性に優れたマイクロディスプレイタイプ(以下MDタイプ)リアプロジェクションテレビ(以下RPTV)用新規スクリーンの量産を2006年4月より開始いたします。
長年培った高度な押出し精密成形技術を駆使。
近年、デジタル放送やDVDの普及により高品位な映像が身近になり、ホームシアターをはじめ、大画面テレビのニーズが急速に高まっています。大画面テレビ市場では、既存のブラウン管(以下CRT)テレビの他に、液晶テレビ(以下LCD)テレビ・プラズマディスプレイ(以下PDP)テレビ、RPTVなどがありますが、特に50インチ以上の大画面テレビでは価格優位性および省電力などからRPTVが注目を集め、米国、中国などを中心にRPTVが広がりを見せています。(50インチ以上の大画面テレビ市場規模は世界で570万台:2005年推定)
RPTVの方式には、MDタイプとCRTタイプがあり、最近ではより高精細な画像を表示でき、薄型対応が可能なMDタイプが拡大しています。世界のRPTV市場に占めるMDタイプは、2004年で210万台、2005年で260万台にまで拡大する見込みです。
当社は1988年のRPTV用スクリーン事業参入以降、ハイコントラスト化等、数多くの新規スクリーン提案を通してRPTVの高画質化に貢献してきました。現在、同分野では世界市場の約35%シェアを占めるまでに至っており、今後とも材料開発、光学設計、精密加工技術を進化・連動させ、年々激化する大型ディスプレイ市場に於いてRPTVの発展に寄与できるよう努力していきます。