面ファスナーの<マジックテープ><マジロック>を製造・販売するクラレファスニング(株)(本社:大阪市、社長:高岡 光彦)は、総合化学メーカーの積水化学工業(株)(本社:東京都、社長:大久保 尚武)の支援を受け、このほどポリプロピレン(PP)素材に対して80℃の高温下でも強力な粘着力を発揮する粘着剤と一体化した<マジックテープ>P-300(仮称)を開発し、2月6日より本格発売します。
近年、PP製のフィルム・シート・成形品は、軽量化・材質のクリーンさ・再熱成形性等の特性を生かし、塩ビ樹脂・アクリル樹脂・ナイロン樹脂製の成形品に代わって急速に増加しています。また、環境問題への対応や流通コストの削減などを背景に、従来の紙ダンボールに代わって、PP製のプラスチックダンボール(通称:プラダンあるいはダンプラ、通い箱)が急速に台頭しつつあります。
しかしながら、<マジックテープ><マジロック>をPP製品に固定する際、従来の粘着剤付き<マジックテープ>では、貼り付け後の粘着力の耐久性(湿潤下・高温下・持続的な反発力下での粘着力の低下)に課題がありました。この課題を克服したのがこの強力粘着剤付き<マジックテープ>P-300(仮称)で、貼り付けが簡単、かつ貼り付け後の粘着力は強固で80℃の高温下や濡れた状態でも剥がれることは殆どありません。
この特長を生かして、PP製のプラスチックダンボールの封緘(ふうかん)用をはじめ、自動車内装材・リフォームにおける壁材の固定など様々な分野に販売していきます。
<マジックテープ>P-300(仮称)は、積水化学工業(株)が開発したポリプロピレン・ポリエチレンなどのポリオレフィン樹脂に高い保持力を発揮する特殊アクリル系粘着剤を、クラレファスニングの<マジックテープ>と一体化し開発された新製品です。この特殊アクリル系粘着剤は、従来のゴム系に比べ接着強度が高く、80℃という高温でも長時間の接着性能を持ち、0℃の低温下でも作業性は変わりません。
なお、<マジックテープ>P-300(仮称)は、粘着剤・テープの素材には人体に影響を与えるとされる厚生労働省指定の物質を使用していない環境対応型製品です。
初年度 | 1億円 |
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3年後 | 5億円 |
1. 本社 | 大阪市北区梅田1-12-39(新阪急ビル9F) TEL:06-6348-2555 |
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2. 社長 | 高岡 光彦 |
3. 資本金 | 1億円 |
4. 従業員 | 120名 |
5. 業務内容 | 織製面ファスナー<マジックテープ>、成形面ファスナー<マジロック>、その他 面ファスナー関連商品の開発・製造・販売。 (※<マジックテープ>は、織製面ファスナーでは日本のシェア60%でトップ) |
1. 本社 | 東京都港区虎ノ門2-3-17 |
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2. 社長 | 大久保 尚武 |
3. 資本金 | 1,000億円 |
4. 従業員 | 17,000名 |
5. 担当部署 | 高機能プラスチックカンパニー 工業テープ事業部 |