ニュース

株式会社クラレ

株式会社クラレでは、岡山事業所発電所の重油焚きボイラー(第8号・第9号)の燃料を、現在のC重油から天然ガスへ転換することにしました。

該当の重油焚きボイラーは、公害対策基本法(大気汚染防止法)、および岡山市との公害防止協定の規制の範囲内にあるとは言え、燃焼排出ガスの煙たなびき現象(紫煙と呼称)が発生しているため、解決策の検討を行ってきました。

当社では、2003年にCSR委員会を設置し、企業ミッションとして「自然環境と生活環境の向上に寄与」することを掲げ、社会に果たすべき「使命」を明確にして活動を行っています。今回その一環として、紫煙の解消は勿論のこと地球温暖化対策などの視点も考慮し、クリーンで環境にやさしい天然ガスへの燃料転換を採用したものです。

当社では、この岡山事業所の他に、中条事業所での天然ガス化、倉敷事業所(玉島)でのバイオマス燃料の導入、廃プラスチックの燃料化等、石炭・重油燃料以外のクリーン燃料化に向けた取組みを行っています。今後もより一層その方向性を拡大していく予定です。

天然ガスへの転換による効果

紫煙 解消
CO2排出量削減 19,000トン/年
SOx排出量削減 100トン/年
NOx排出量削減 80トン/年

岡山事業所発電所のボイラー燃焼排出ガス紫煙対策の取組み

2001年5月
湿式電気集塵方式採用(第10号ボイラー)
2002年6月
湿式電気集塵方式採用(第6号・第7号ボイラー)
2006年2月予定
天然ガスへ燃料転換(第9号ボイラー)
2007年2月予定
天然ガスへ燃料転換(第8号ボイラー)

今回の工事概要

工事計画 天然ガス焚きバーナーに改造、蒸気過熱器更新、給水加熱器設置
時期 第9号ボイラーは、2005年12月工事完了、2006年1月試運転、2月稼働開始予定(第8号は1年遅れで実施予定)
設備投資額 10億円