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クラレケミカル株式会社
(クラレグループ)

クラレケミカル(株)は、現在日本、フィリピンの2拠点で活性炭の生産を行っていますが、更に3番目の拠点として中国に新工場を建設中です。
世界的な環境浄化のニーズの高まり、再生資源による環境にやさしい製品としての評価の向上に伴い、活性炭は年率で3~4%の安定した成長があります。当社は、そのマーケット需要を捉え、当社の高度な生産技術・研究開発により、旺盛な用途開発・新製品の上市を行ってきました。このため、当社は商量が拡大し3拠点の生産供給体制を強化・構築する必要が出てきました。

そこで、国内では、鶴海工場(岡山県備前市)に、2004年6月、約10億円の設備投資で、生産能力合計4,000トン/年の設備新設と増強を行い、2004年12月から稼働を開始後、すぐフル生産となりました。この増設により、国内の生産能力は18,500トン/年から22,500トン/年になりました。
一方、フィリピンのセブ島にある合弁会社CCC(セナプロ・ケミカル・コーポレーション)では、約3億円の設備投資を行い、生産能力3,000トン/年の設備が2006年7月に完成します。この増設により、現行の生産能力10,000トン/年から13,000トン/年になります。

また、中国では、昨年4月、中国寧夏回族自治区石嘴山(しいずいさん)市に可樂麗化学(寧夏)環境化工有限公司を独資で設立し、新工場の建設を進めてきました。この7月下旬に試運転を開始、8月下旬より本格生産に入ります。この工場では主に石炭系活性炭を生産し、まず、1,000トン/年規模からスタートします。4~5年後には5,000トン/年を計画しており、さらには10,000トン/年も視野に入れています。

この一連の設備投資により、当社は、海外市場へのさらなる拡販、国内の差別化市場への深耕を行うための最適な供給体制を確立することになります。生産は、ヤシ系活性炭は日本とフィリピンで、石炭系活性炭は日本と中国で行います。

また、2005年5月、当社は、無機薬品製造業者の組織団体である日本無機薬品協会の理事に選任され、さらにその下部組織の部会である活性炭部会の部会長会社に選任されました。これを機会に活性炭の専業メーカーとして、ますます市場のニーズに応え、既存の分野をさらに広げ、新用途を掘り起こし、新製品を開発して社会に寄与していく所存です。

クラレケミカル(株)の概要

1. 本社 大阪市北区梅田1-12-39 新阪急ビル
2. 社長 港野 尚武
3. 資本金 6億円
4. 従業員数 216名(平成17年3月末時点)
5. 業務内容 粒状活性炭・繊維状活性炭・活性炭成型体・活性炭含浸シート・球状高吸水性樹脂等の製造販売、窒素ガス製造装置・活性炭再生炉の設計製造販売。

クラレケミカル(株)鶴海工場の概要

1. 所在地 岡山県備前市鶴海4342
2. 工場長 小寺 裕二
3. 従業員数 127名(平成17年3月末時点)
4. 業務内容 粒状活性炭・繊維状活性炭・活性炭成型体・活性炭含浸シート・球状高吸水性樹脂等の製造、窒素ガス製造装置・活性炭再生炉の設計製造。

セナプロ・ケミカル・コーポレーションの概要

1. 本社 フィリピン セブ市
2. 工場 フィリピン セブ市
3. 設立 1975年4月
4. 資本金 35百万ペソ(出資比率:当社35%、セナプロ60%、丸紅5%)
5. 従業員数 約100名
6. 業務内容 ヤシ殻系活性炭の製造。

可樂麗化学(寧夏)環境化工有限公司の概要

1. 所在地 中国寧夏回族自治区石嘴山市大武口工業園区
2. 董事長 村藤 仁昭
3. 資本金 4億円(クラレケミカル100%)
4. 敷地面積 10万m²
5. 工場面積 3万m²
6. 主な設備 活性炭製造設備、受変電設備、排ガス設備
7. 従業員数 約100名
8. 業務内容 石炭系活性炭の製造。