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PROJECT STORY
<ジェネスタ>(Genestar)は、クラレが原料のモノマーから独自に開発した耐熱性ポリアミド樹脂のこと。従来のポリアミドと比較して、融点が306℃と高い上に、耐薬品性や摺動性(磨耗の少なさ)、低吸水性、燃料バリア性といった、数々の優れた特性を持っている。こうした点から、電子機器におけるプリント基板の表面実装(SMT)向け部品の材料として用途を大きく広げてきた。また、近年、車体の軽量化が大きな課題である自動車向けに、タンク、ギアやチューブといった部品向け素材としても脚光を浴びている。クラレでは今後、グローバル展開に向けて事業をさらに拡大していく計画だ。
PROJECT STORY
アルカリ乾電池に水銀を用いることがスタンダードだった時代。クラレは、アルカリ乾電池の無水銀化に貢献するセパレーターの開発に世界で初めて成功。この偉業達成の裏には、クラレの販売・生産・開発、三位一体による取り組みがあった。
PROJECT STORY
1972年、クラレは従来のプラスチックにはない優れたガスバリア性(気体を通さない性質)を備えたEVOH樹脂<エバール>の開発に成功した。2000年前後から、熱伝導率の低さによる省エネ性能に着目し、冷蔵庫の真空断熱板に用いるフィルムの用途での拡販を開始。それまで真空断熱板のフィルムには、安価でガスバリア性の高いアルミ箔が用いられることが多かった。しかし、アルミ箔と同等のガスバリア性を備え、かつ熱伝導率が低く省エネ性能が高いEVOHフィルム<エバール>フィルムの優位性が徐々に浸透。2010年以降には多くのメーカーが<エバール>フィルムを採用することになる。クラレは国内での成果を受け、<エバール>フィルムの海外での拡販を開始した。
各社員の所属・内容は取材当時のものです。