耐久性を上げる

そこで、コンクリートのひび割れを少しでも抑制するための技術として、
コンクリートに繊維を入れる技術が1980年代頃から開発されてきました。
この技術の源ですが、古くは「土壁にワラやスサを入れていた工夫」ということで
より身近にイメージしていただけるかと思います。


それでは、繊維をコンクリートに入れたとき、ひび割れの幅を小さくするのにどれくらいの効果があるかを見ていきましょう。

ビニロン繊維もしくはポリプロピレン繊維を混ぜて固まったコンクリートと、
なにも混ぜていないコンクリートとの、 ひび割れの発生傾向を比較した実験が
以下の写真です。

ひび割れ発生傾向の比較

ポリプロピレン繊維を入れたときも若干の効果があることがわかりますが、
ビニロン繊維をコンクリートに混ぜると効果が優れていることが分かり ます。

この技術、意外と知られていないのですが、こんなところで使わ れています。

ビニロンの利用サンプル

参考情報
  • 土木学会の「コンクリート標準示方書」では、許容ひび割れ幅は、構造物の使用目的、環境条件、部材の条件などを考慮して定めることを原則としています。
  • 鋼材の腐食に対する許容ひび割れ幅は、鋼材の腐食に大きな影響を及ぼす部材表面の許容ひび割れ幅が、被り厚さ(mm)の0.0035~0.005倍(例:被り厚さ50mmの場合は、0.175~0.25mm)としています。
  • 水密性に対する許容ひび割れ幅は、構造物の使用条件及び作用荷重特性などを考慮し、要求される水密性の程度と卓越する作用断面力に応じて、0.1~0.2mmとしています。

コンクリートに、ビニロン繊維をプラス。
暮らしには、安心をプラス。