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株式会社クラレ

当社は、ボトルネック解消による熱可塑性エラストマー(水素添加スチレン系エラストマー:当社商標<セプトン> <ハイブラー>)現行生産設備の能力増強工事(年産6,000トン)をSEPTON COMPANY OF AMERICA(以下 セプカ社:アメリカ)で実施していましたが、このほど稼動を開始しましたのでお知らせします。(能力増強後:年産18,000トン)

熱可塑性エラストマー<セプトン> <ハイブラー>は、当社が1990年に開発・事業化した合成ゴムで、優れた弾力性を持ち、通常のプラスチックと同様に加熱による成形加工が可能で、自動車内装や電気機器部品、住宅部材関連等のほか、玩具、工具、文具等の身の回りにある軟質素材として広く使われています。水素添加スチレン系エラストマーの世界需要は、加硫ゴム代替や軟質塩ビ代替用途を中心に米国・欧州・アジアを中心にして需要の拡大が続いています。

当社はかねてより熱可塑性エラストマー事業をポバール・<エバール>などの酢ビ・ポバール系事業に続くコア事業と位置付け、積極的なグローバル展開を進めています。
今後とも当社は、ユーザーと密着した開発体制を強化し、市場のニーズに十分に対応できる新製品の開発、新市場の創造に努め、熱可塑性エラストマー事業の強化・拡大に注力していきます。

セプカ社の設備投資の概要

生産能力 年産6,000トン(増設分)
(増強後の熱可塑性エラストマー(水素添加スチレン系エラストマー:<セプトン> <ハイブラー>)生産能力合計 年産18,000トン)
場所 米国 テキサス州 パサディナ
設備投資額 12百万米ドル
クラレグループの熱可塑性エラストマー 生産能力 ※2007年3月時点
セプカ社 年産 18,000トン
鹿島事業所 年産 23,000トン
合計 年産 41,000トン

セプカ社の概要

正式名称 SEPTON Company of America
本社 米国 テキサス州
生産能力 年産18,000トン
社長 柳田 登
資本金 35百万米ドル