kuraray 株式会社クラレ


<クラリーノ>

どうして人工的に「皮革」が作れるの?

更新日:2003/9/17

どうして人工的に皮革が作られるのですか?

「クラリーノ」イメージ

一言でいうと、人工皮革<クラリーノ>が天然皮革の精密な構造を再現しているからです。天然皮革は、表皮の下のコラーゲンと呼ばれる網状の組織からなっています。<クラリーノ>は、クラレの技術力を駆使して、このコラーゲンに近似した構造を作り上げました。具体的には、ナイロンまたはポリエステルを素材とした不織布にポリウレタン樹脂を含浸させ、その後、水に浸して固めて作っています。

では、クラレの技術はどんなところに生かされているんでしょうか?

主に、(1)不織布づくり、(2)ポリウレタン樹脂の含浸方法、(3)不織布とポリウレタン樹脂の組み合わせ技術の3つです。
(1)では、ベースとなる不織布に使う原糸に、繊維直径が0.1~4ミクロンという超極細の繊維を使います。この繊維づくりこそ、<クラリーノ>の製法上の最大の特長です。超極細繊維によって、<クラリーノ>の持ち味となる柔らかさが生まれます。
(2)では、ポリウレタン樹脂にあらかじめ水に溶ける物質を混ぜ、水に浸して樹脂を固めた時に、その物質だけが溶けて抜け出る仕組みになっています。この跡が連続した孔となって残る(連続多孔層)ため、通気性が良く、外見上も天然皮革と見分けがつかないものができるんです。
そして(3)は、ポリウレタン樹脂の凝固スピードを調整することで、不織布とポリウレタン樹脂の接着度合いを最適なものとし、超極細繊維で作り出した<クラリーノ>の柔らかさを損なわないようにしています。

外観の似た塩化ビニルレザーや合成皮革との違いはなんですか?

塩ビレザーは、人工皮革のベースである不織布のような3次元の構造ではなく、2次元絡合(タテ・ヨコに織編)の織編物をベースに塩化ビニルをコーティングしたもの、合成皮革(ウレタン系)は織編物にポリウレタン樹脂をコーティングしたもので、<クラリーノ>の製法とは違いがあります。また、塩ビレザーや合成皮革の孔は、樹脂中の発泡剤が熱を加えられて発したガスによるものなので、不連続で通気性が小さくなります。これらの違いが、柔らかさ・耐久性・通気性などの優劣となって表れます。

  • <クラリーノ>はクラレの商標です