kuraray 株式会社クラレ


<ファイアーブレイク>(FIRE BREAK)

<ファイアーブレイク>はどうして燃えないの?

更新日:2010/07/29

不燃性・断熱性・消音性に優れた、業界初 脱グラスウール製ダクト

どうして<ファイアーブレイク>は燃えないのですか?

まず、外面のアルミガラスクロスが炎からダクトを守ります。そして断熱層の発泡体ですが、特殊な不燃材を配合しているので、燃えないのです。

<ファイアーブレイク> <ファイアーブレイク>

実際の火災を想定して、徹底した試験を繰り返したと伺いました。

はい、その通りです。クラレプラスチックス(株)伊吹工場に専用試験設備を導入し、ガスバーナー接炎着火試験を実施したところ、20分経っても「燃焼なし」という結果を得ました。
そして、国土交通省の改正建築基準法による建材不燃認定試験に、業界初の脱グラスウール製不燃ダクトとして合格しました。

<ファイアーブレイク>着火試験5分 <ファイアーブレイク>着火試験5分

<ファイアーブレイク>着火試験20分、燃焼なし <ファイアーブレイク>着火試験20分、燃焼なし

そもそもグラスウールとは何ですか?

短いガラス繊維でできた綿状の不燃材料のことで、ダクトのほか、住宅の壁などにも多く使われています。

脱グラスウールにはどんなメリットがあるのですか?

グラスウール製ダクトは断熱層の厚みを必要とするので、ダクト外径が大きくなり、天井裏などの狭い場所では施工しにくいことや、カットの際にガラス繊維が皮膚に触れてチクチクして痛いなど、問題点が指摘されていました。
その点、<ファイアーブレイク>は外径が細く軽量の上、カットの際に繊維屑が飛散することもなく、施工性の良さと人体に優しい安全性が特長です。

独自技術は製造方法

独自技術というのはどの部分ですか?

作り方自体が特殊な製法なのです。ダクト外面にアルミガラスクロス、内面に特殊断熱材である発泡体や特殊配合の樹脂芯材。そして一番内側に、高い消音性を持つ通気性不織布を配置しているところが当社だけの製法です。

開発や技術で大変だったポイントはどこですか?

発泡体に配合する特殊材料の選定です。
クラレプラスチックス(株)には各種ホースの開発実績と、成形技術があります。ただ<ファイアーブレイク>は配合する材料が特殊なため、「完全に燃えないようにするにはどうしたらいいのか」と、材料選定と構成に苦心しました。

不燃ダクト誕生の背景

マンションや耐火構造が要求される木造住宅では、空調、給排気に使用されるダクトに対して、不燃性の要求が強くなりました。
その全館空調システムを搭載している一般住宅やマンションの送風ファンは、24時間365日、回りっぱなしになります。そのためダクトは、ファンにかかる負荷の少ないもの(低圧力損失)、結露しないもの(断熱性)、居室の中にファンの音がダクトを通じて漏れないもの(消音性)、と需要先である大手電機メーカーから種々の要望を受けて、開発に至りました。

今後の展望

今後、ますます不燃性が厳しく要求される全館空調システム用のダクトですが、今後の展望は?

システム自体の需要増が見込まれるので、チャンス到来だと思っています。
<ファイアーブレイク>は機能面全てにおいて、優れた製品であるのは間違いありません。現状の問題点をあげるなら、ネックはコストでしょうか。安価なグラスウール製ダクトとの競合にいかにして打ち勝つか、というところが問題で、少しでもコストダウンができるよう努力を重ねています。