生産技術開発/設備技術開発
生産設備の健康状態を的確に把握し、
将来のトラブルを未然に防ぐ
システムを開発
岡山事業所 設備技術部 電装グループ
平田 雅也
2010年入社
情報科学研究科 情報システム学専攻修了
私の仕事

世界中に展開するクラレの生産拠点。それらの膨大なプラント設備の管理状況を的確に把握するとともに、将来発生する可能性のあるリスクを予知するのが、クラレ設備管理システム(KMMS)だ。これによって、設備の故障を未然に防ぐだけでなく、設備の寿命を伸ばすことにも貢献できます。

設備管理の効率化、そして管理業務の品質向上に大きく貢献

化学プラントは、膨大な数に及ぶ機械設備の集合体です。それらの健康状態を一つひとつ確実にチェックしていくのは大変な作業です。現場ではベテランの作業員が経験則を活かして、日々点検作業に努めていますが、全体を完全に網羅するのは容易ではありません。また、海外のプラントにおいて国内と同様の管理体制を構築するのは困難がともないます。これまで培ってきた設備管理の技術を次の世代にどのように伝えていくかも大きな課題であり、一朝一夕で解決できるものではありません。
生産現場のさまざまな課題を解決し、次世代のモノづくりを追求する基盤となることをめざして開発したのが、クラレ設備管理システム(KMMS)です。約100種類にも及ぶ設備の点検・整備に関する基準を閲覧できるとともに、設備の不具合が見つかった際、過去の履歴からどう対応すべきかがすぐに分かるようになっています。これによって、設備管理の効率化を図るだけでなく、管理業務の品質向上に大きく貢献することが可能です。また、稼働年数の経過した設備に関して的確な基準のもとで延命化を図ることが可能で、経営の観点から相当なメリットがあるといえます。

出身分野を問わず前向きに挑戦できる風土

言わば「設備管理の見える化」を志向するKMMSはまず国内の事業所で展開が始まり、運用に向けてノウハウを集約しているところです。順次、海外の事業所にも展開していく予定で、グローバル展開を積極的に進めるクラレの心強いシステムとなるでしょう。特に新興国で進む新プラントの建設において、設備の点検・整備で大きな威力を発揮すると期待しています。
KMMSは電気計装技術を持った電装グループが中心となって構築しました。私自身、大学時代、PID制御をはじめとする電気制御を専門に学び、クラレに入社しました。電気技術者が化学メーカーに入って、やりがいのある仕事が見つかるの?と疑問に思われるかもしれませんが、クラレでは出身分野を問わず前向きに挑戦できる大きな課題が見つかるものです。KMMSにしても、設備の管理業務に関して決まった仕事をこなすという発想ではなくて、将来を見すえて大局的な観点から課題の解決をめざした結果、開発することに成功しました。

世のため人のため、他人(ひと)のやれないことをやる

技術分野に関わらず、幅広い見地から仕事に臨むことができる。これはクラレの大きな魅力です。電気技術者にしても、プラントの現場を通じて重電から計装、ITまで幅広い業務に携わることが可能です。その分、好奇心を旺盛にして日々学ぶ姿勢が欠かせませんが、早くから重要なテーマを任されたり、大きなプロジェクトに参画する機会を与えられたりと、やりがいを実感できる環境が整っていると思います。
今後はKMMSの運用を通じて、システムの精度を高めるとともに、グローバル展開に努めていきます。設備の管理というと、どうしても守りの仕事ととらえがちですが、私たちは将来を見すえた「攻めの設備管理」を追求しています。
クラレには「世のため人のため、他人(ひと)のやれないことをやる」というユニークな企業文化があります。私はこの言葉に惹かれて入社したと言っても過言はありません。一人の技術者として自分の力を発揮する中で、社会のためになる仕事ができればうれしい限りです。これからも挑戦する心を大切にして、自分の使命を果たしていきたいと思います。

学生へのメッセージ

「今これをやっておけ!」

大学や大学院で専門分野を追究することで、その道に進みたいと考えるのは自然なこと。けれども、就職活動では専門にこだわるだけでなく、幅広い視野で自分の進路を考えることが大切です。自分の領域以外にも興味を持つようにして、さまざまな業種の企業を知ることが自らにチャンスをもたらすきっかけとなります。加えて、就職活動は人とのつながりを大事にすべきです。多くの人との出会いの中で、思い出に残る就職活動にしてください。