製品のはてな?

<ベックリー>

<ベックリー>ってどんなところで役立っているの?

<ベックリー>は極細繊維なのにとっても強い

Q こんなに細い繊維だなんて驚きです!
A

<ベックリー>はミクロン(1ミクロンは1/1000ミリ)レベルの極細繊維で、高強力繊維<ベクトラン>の原料である液晶ポリマーを芯とする二層構造のモノフィラメントです。極細繊維でありながら、引っ張りや伸びに対する強度を持っています。

<ベックリー>イメージ

最終製品では見えないけれど、スクリーン印刷の技術を支えています

Q <ベックリー>はスクリーン印刷に使われるそうですが、これはどんなものですか?
A

例えば、CDの表面に文字や模様が印刷されているのを見たことがありますよね。これはスクリーン印刷によって印刷されています。スクリーン印刷は、織物をスクリーン基板にして表面に樹脂をコーティングし、印刷したい文字や模様の部分を溶かした版を使う印刷法です。このスクリーン用の織物に、<ベックリー>は糸として使われるのです。

Q <ベックリー>を織るんですか。
A
<ベックリー>を使用した高精密スクリーンの拡大写真。メッシュ状の織物に、樹脂をコーティングしている状態。

ええ。<ベックリー>はユーザー先で繊維から織物へと形を変えて使われます。<ベックリー>を織ったものはキメが細かく、まるでシルクのような手触りに仕上がります。これが「スクリーン紗」「高精密スクリーン」と呼ばれ、スクリーン印刷の技術を支えています。

Q 織物のままだと弱そうですが…。
A
<ベックリー>のスクリーン紗から作った版。白く抜けている部分を印刷します。

版ができるまでの工程を説明しましょう。まず、スクリーン紗をピンピンに強く張り、版の大きさに合わせて枠を取り付けます。次に、樹脂をコーティングして、スクリーン紗に薄いプラスチックほどの強度を持たせます。その後、表面に文字や模様をつけてその部分を溶かせば、版の出来上がりです。このスクリーン紗の版によって、何百回、何千回と同じ文字や模様が印刷できるのです。

Q スクリーン印刷はCDのほかにどんなものが印刷できるんですか?
A

カレンダーなどの紙製品、Tシャツなどの衣類、プラスチックやガラス、また電子回路のプリント基板を印刷することができます。その他、プラズマディスプレイパネルの部材の印刷など、幅広い用途があります。従来、高精密スクリーン印刷には、ステンレスを繊維にして織ったステンレスメッシュ(ステンレス・スクリーン)が用いられていますが、これに代わる素材として、クラレは<ベックリー>を使ったスクリーン紗の開発にユーザーと取り組んでいます。

連続で大量に印刷しても「きれい」が続く

Q <ベックリー>を使ったスクリーン紗が、ステンレス・スクリーンに比べて優位な点は?
A

高強度で破れにくく、寸法安定性に優れているのが特徴です。このため、連続で大量に印刷してもゆがみが少なく、高い印刷精度を保てるのです。また、ステンレス・スクリーンでは難しい大型の版に対応できるのも用途を広げるポイントになります。
今後、ステンレス・スクリーンの領域を越える素材として市場を広げていくのが目標です。また、需要が高まるプラズマディスプレイへの採用に向けて、開発に注力しています。