サステナビリティ・マネジメント

基本的な考え方

2020年は新型コロナ感染症の世界的な拡大により、企業を取り巻く環境も激変しました。各国で経済活動が停滞し、サプライチェーンを含め、かつてない混乱が生じました。一方、昨今ますます重要性を増している気候変動への対応は、各国・地域の政府が目指すだけでなく、各企業に取り組み強化を求めています。このような環境下、気候変動対応や生物多様性の維持などの課題解決に重点的に資金を投じ、それを新型コロナによる景気低迷に対する刺激策に繋げるグリーンリカバリーが先進国を中心とした各国で実施され、企業にも多くの機会が存在すると考えます。また2015年に国連で採択されたSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、世界が抱えるさまざまな課題解決に対し企業にビジネスを通じた積極的な貢献を求め、企業はその期待に応える必要があります。

クラレグループ企業ステートメントに掲げる使命「世のため人のため、他人(ひと)のやれないことをやる」のもと、「コンプライアンス」「安全」「リスク管理」「ガバナンス」を基礎とし、マテリアリティに示される重要課題の解決に挑みます。

またクラレグループの企業活動は、お客様・消費者、株主・投資家の皆様、調達先・協業先、社員、そして地域社会や行政など、多くのステークホルダーとの関わりによって成り立っています。ステークホルダーとの対話と協働を一層深め、企業活動の充実を図ります。

これらのサステナビリティに係る諸活動をトップマネジメントが牽引し、長期成長と価値の創造を目指します。


サステナビリティ・コンセプト

ステークホルダーとの対話と協働
株主・投資家 株主総会、事業所見学会(IR)、決算説明会、クラレレポート、サステナビリティウエブサイト
調達先・協業先 購買活動、安全協議会、連絡会、調達先のサステナビリティ評価等
社員 従業員意識調査、労使協議、安全衛生協議会、人事評価面談、社内報、研修、行事/イベント等
地域社会 地元自治会との意見交換会、工場見学会、少年少女化学教室、観桜会/夏祭り/クリスマスファンタジー等
行政・NPO/NGO 工場見学、消防訓練、ボランティア活動等
お客様・消費者 営業活動、展示会、ウエブサイト、アンケート等

価値創造プロセス

私たちの企業活動は、株主・投資家の皆様からお預かりした資金を事業に投入し、より高い価値を付加した多種多様なナンバーワン製品やサービスを提供することで得た財務価値、そして素材から加工にわたる幅広い基盤技術である「知的資本」、人材のダイバーシティを目指す「人的資本」、グローバルな生産体制に代表される「製造資本」、ステークホルダーからの信頼である「社会関係資本」といった「非財務資本」を分配・再投資して「バリューチェーン」を形成しています。またその結果を再び蓄積・強化に努めています。

サステナビリティ推進体制

クラレのサステナビリティ推進体制は2003年に社会環境委員会と企業倫理委員会を統合して「CSR委員会」を設置したことに始まります。その後「CSR委員会」と「リスク・コンプライアンス委員会」に分割し、両委員会を軸にグループ全体のサステナビリティ活動を進めています。

「CSR委員会」は、傘下に6つのワーキングチーム(環境保全、温暖化対策、品質管理・製品安全、フィランソロピー、労働環境、情報管理)を設け、全社的方針や目標を審議して経営に提案するとともに、選択されたテーマについてグループの各組織と連携し取り組んでいます。

「リスク・コンプライアンス委員会」は、取締役会に直接報告を行う委員会であり、重要リスクで全社一体となってリスク低減に取り組むべき課題の審議とその重点対策および法令遵守・企業倫理の徹底・公正な企業活動に取り組んでいます。

次期中期経営計画策定

クラレグループは、2020年に2020 年12 月期をもって終了した3 ヵ年の中期経営計画「PROUD 2020」後の次期中期経営計画の策定を進めていました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界経済の状況や事業環境が先行き不透明となったため、次期中期経営計画については、 2022 年~2026 年までの5 か年の中期経営計画とすることに変更しました。この変更に伴い、2021年は単年度の経営計画を策定しています。
これに合わせて、2021 年のサステナビリティ関連計画についても、単年度の目標を立てて活動しており、それぞれについて関連ページで報告しています。
環境目標と実績  環境マネジメント
安全目標と実績  保安防災・労働安全・物流安全 製品安全・化学物質管理
社会性目標と実績 職場での取り組み 社会とのかかわり

なお、次期中期経営計画策定に向けての新たな取り組みとして、グローバルメンバーで構成するワークショップでの議論を取り入れました。サステナビリティ関連のテーマは「サステナビリティ・ワークショップ」で議論を進めています。

次期中期経営計画策定の取り組み:サステナビリティ・ワークショップ

クラレグループでは、2022年から始まる次期中期経営計画を策定するにあたり、組織横断的かつグローバルな視点で取り組むべき重要テーマとして「イノベーション」「グローバルオペレーション」「サステナビリティ」「グローバル間接機能」の4テーマを選択し、グローバルメンバーで構成したワークショップを立上げ、議論を進めています。その中でサステナビリティ・ワークショップは、日本・ドイツ・ベルギー・米国からの、事業部メンバーと間接スタッフの混成チームで、定期的なウェブ会議を実施しています。メンバーはそれぞれの国や地域の政策や規制、ならびに、市場動向および顧客ニーズなどの情報を共有し、長期的なトレンド予測をしながら、クラレグループが持続的に成長するため、グループが進むべき方向性や果たすべき役割り、取り組むべき課題等について活発な議論を交わし提案としてまとめています。ワークショップからの提案は、中期策定委員会での議論を経て、各組織の次期中期計画にその内容を反映し、着実な実施を目指します。