kuraray 株式会社クラレ


トピックス 2017年

元・当社学術専任参与 山内淳一氏、日本接着歯学会で「学術功労賞」受賞
~歯科用接着材開発の基盤技術確立に貢献~

2017年1月12日
株式会社クラレ

画像:山内淳一氏

昨年12月、当社在職中に歯科用接着材開発の基盤技術を確立した山内淳一氏が、一般社団法人日本接着歯学会の平成28年度「学術功労賞」を受賞しました。「学術功労賞」は、接着歯学に関連した独自の領域において顕著な業績を上げ、同学会活動に大きく貢献した者に授与されるものです。

同基盤技術を元に生まれた歯科用接着材は、現在当社のグループ会社として歯科事業を展開するクラレノリタケデンタル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:有川清之)の主力製品として、世界各国で販売されています。

1.山内氏の主な功績

接着性モノマー「Phenyl-P」の開発

当社の歯科事業に関わる研究開発の黎明期、東京医科歯科大学医用器材研究所に研究派遣され、接着技術の研究開発に取り組み、リン酸エステル系の接着性モノマー「Phenyl-P(2-メタクリロイルオキシエチルフェニルヒドロジェンホスフェート)」を開発しました。
「Phenyl-P」は、その化学構造の中に疎水基を有することで、重合硬化後の耐水性が非常に高い接着性モノマーです。歯質に対する接着力を増強し、接着耐久性に優れる接着性モノマーとして、接着歯学の発展に寄与しました。

新規重合触媒の発見

当社が持っていた酢酸ビニルの重合触媒技術からヒントを得て、常温で接着性モノマーを重合硬化することができる、BPO(ベンゾイルパーオキサイド)、アミン、スルフィン酸塩からなる「三元系触媒」を発見しました。

接着性モノマー「Phenyl-P」と「三元系触媒」により、当社の歯科用接着材開発の基盤技術が確立され、1978年1月には本格的な接着性修復材料として、トータルエッチングボンドシステム<クリアフィル® ボンドシステムF>が発売されました。

2.山内氏の略歴

1969年4月 株式会社クラレ 入社
1974年4月 東京医科歯科大学 医用器材研究所に研究派遣
1976年4月 株式会社クラレ 中央研究所に復帰
1987年3月 東京医科歯科大学より学位(歯学博士)を取得
1989年6月 株式会社クラレ 倉敷工場メディカル研究開発室主席研究員
1993年6月 株式会社クラレ メディカル事業本部学術・技術開発部主席部員
2000年6月 株式会社クラレ メディカル事業本部 学術専任参与
2001年10月 クラレメディカル株式会社が設立され、同社にて同業務を担当
2007年9月 クラレメディカル株式会社を退職

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