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クラレノリタケデンタル株式会社
(クラレグループ)

クラレノリタケデンタル株式会社(本社・東京都千代田区、社長・有川清之)は、天然歯に近い透明感と自然な色調を持つ歯科用ジルコニアディスク<ノリタケ カタナ ジルコニア>のUTML(Ultra Translucent Multi Layered)/STML(Super Translucent Multi Layered)シリーズを10月21日より歯科医療器材総合商社「株式会社モリタ」(本社:大阪府吹田市)を通じて発売します。
同製品は、歯科技工士が歯科用CAD/CAM装置(コンピューター設計・製造ユニット)を使って、歯の補修部分に被せるクラウン(歯冠補てつ物)を作るための材料です。直径98.5㎜、厚さ14,18,22㎜の円盤状で、色調が異なるジルコニアの4層構造になっています。当社独自の技術による色調ギャップの少ない滑らかなグラデーション構造で、クラウンを削り出した際に、先端部は白くて透明、根元に行くにつれて濃い色となる天然歯に近い自然な色調に仕上がります。
「UTML」は天然歯のエナメル質に近似した高い透光性を有し、当社従来品であるML/HTでは使われることが少なかった「前歯」にも耐えうる審美性を備えています。「STML」は透光性と強度のバランスを重視た「臼歯」等に適したタイプです。

1.開発の背景

【独自の4層構造】 (イメージ図)

  • 歯科用補修材となる貴金属の高騰、CAD/CAM技術の普及、審美性のニーズから、金属代替製品(ジルコニア、ガラスセラミックス、レジン等)の需要が伸びている。
  • 当社は、自然な色調が表現できる4層構造の「マルチレイヤードジルコニア」を開発し、2013年に<ノリタケ カタナ ジルコニア>MLとして発売。
  • 今回は更に透光性を高めた「高透光性マルチレイヤードジルコニア」を開発。前歯から臼歯まで対応可能なフルラインアップ(UTML、STML、ML)を揃えた。
  • 硬化時に収縮しにくく、寸法安定性が良好。
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  • アクリル系由来の「透明性」「耐候性」「接着性」などの特長を併せ持つ。

2.UTML/STMLシリーズの特長

新製品「UTML」で製作されたフルジルコニア修復物
※ステイン併用

  • 色調が異なる4層構造。(エナメル層、グラデーション層☓2、ボディ層)
  • 色調ギャップの少ない滑らかなグラデーション構造。
  • UTMLは天然歯のエナメル質に近似した透光性で、前歯に適した高い透光性。
  • STMLは、各層の透光性を調整し、支台歯の色が透けにくくなるように遮蔽性を付与。
  • ステインや陶材を使用しなくても、審美的な修復物を製作することが可能。

3.販売目標

  • 初年度 10億円(歯科用ジルコニア事業全体/小売店販売価格試算)

<ノリタケカタナジルコニア> 管理医療機器 歯科切削加工用セラミックス 医療機器認証番号:223AFBZX00185000

参考資料

1. <ノリタケ カタナ ジルコニア>シリーズ/スペック・価格・特徴

新製品 直径 厚み 価格 特長
UTML
(Ultra Translucent Multi Layered)
98.5㎜ 14,18,22㎜ 45,000~55,000円 高い透光性。前歯クラウンや高度な修復物の作製に適する。
STML
(Super Translucent Multi Layered)
98.5㎜ 14,18,22㎜ 45,000~55,000円 強度と透光性のバランス重視。臼歯部修復などに適する。
既存品 直径 厚み 価格 特長
ML
(Multi Layered)
98.5㎜ 14,18,22㎜ 45,000~55,000円 高い強度。ブリッジなどに適する。
HT
(High Translucent)
98.5㎜ 10,14,18,26㎜ 40,000~60,000円 モノカラータイプ。フレームなどに適する。

2. 特性比較 (原材料)

「透光性」の比較 (透過率)

「強度」の比較 (曲げ強さ)

会社概要

社名 クラレノリタケデンタル株式会社
本社 東京都千代田区大手町一丁目1番3号
代表者 代表取締役社長 有川清之
資本金 3億円(㈱クラレ66.7%、㈱ノリタケカンパニーリミテド33.3%)
主な事業内容 歯科用接着材・充填材、歯冠用硬質レジン、歯冠用セラミックス、歯科用石膏、歯科用CAD/CAM機器・材料など

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以上