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クラレノリタケデンタル株式会社

クラレノリタケデンタル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:松山貞秋)は12月19日、株式会社クラレ新潟事業所(新潟県胎内市、事業所長:執行役員 山田修)内に建設した新工場において、初の製品出荷式を行いました。
当社は、製造拠点として無機系材料の三好工場(愛知県)、有機系材料の倉敷工場(岡山県)を有しております。新潟新工場は、今後縮小していく倉敷工場を代替するメイン工場として、当社が国内トップシェアを誇る歯科治療用有機系材料である充填材、接着材などの国内外向け製品供給を担っていきます。

新潟工場の外観

クラレノリタケデンタルの製品群

クラレノリタケデンタル新潟工場
場所 株式会社クラレ 新潟事業所内 新潟県胎内市倉敷町2-28
生産能力
年産110万セット
主な製造品目
歯科用接着材・充填材、歯冠材料用硬質レジン
クラレノリタケデンタル株式会社
本社 東京都千代田区大手町1-1-3
社長 松山貞秋
資本金 3億円 ((株)クラレ66.7%、(株)ノリタケカンパニーリミテド33.3%)
設立 2012年4月1日
事業内容 歯科用接着材・充填材、歯冠材料用硬質レジン、歯冠用セラミックス、歯科用石膏、CAD/CAM機器など

参考資料

1.歯科材料市場の現状

局所的には経済状態の影響を受けていますが、BRICs等の成長により全体として年率5~6%で増加しているとみています。
日米欧では、全体としては頭打ち傾向にあるものの、虫歯治療分野(充填・修復)に加え、予防分野(予防・歯の延命)および審美修復分野(金属代替、CAD/CAMシステム、インプラント治療)は今後さらに伸長するものと思われます。一方拡大が著しい諸国では、徐々に高度な治療が普及し、さらに市場が拡大するものと考えています。

2.クラレノリタケデンタルの事業展開

クラレノリタケデンタル株式会社は、クラレメディカル株式会社、株式会社ノリタケデンタルサプライ、およびクラレノリタケデンタルホールディングス株式会社の3社が統合し、2012年4月に発足しました。クラレメディカルは有機系歯科材料(接着材・充填材、硬質レジンなど)の分野に強みを持ち、コンポジットレジンとボンドの分野では国内トップシェア、海外売上比率は約60%。ノリタケデンタルサプライは無機系歯科材料(歯冠用セラミックス、石膏など)の分野に強く、人工歯に用いられる陶材(セラミック材)では国内トップシェア、世界約90カ国に販売。新会社は、それぞれの技術、製品群、販売チャネルを融合することにより、グローバルな展開を図ってまいります。
今回、本格稼働となった新潟工場は、有機系歯科材料の主力生産拠点となります。

3.クラレノリタケデンタルの製品トピックス

(1)知覚過敏抑制材料<ティースメイト ディセンシタイザー>発売

当社発足以降初となる新製品、知覚過敏抑制材料<ティースメイト ディセンシタイザー>を本年7月23日に発売しました。当製品は、知覚過敏症の原因とされる歯の象牙細管の開孔部に擦り込み、患部を封鎖する治療材です。硬化後はハイドロキシアパタイトになるため、生体親和性に優れる特長があり、発売直後より好評をいただいています。

(2)歯科充填用コンポジットレジン<クリアフィル マジェスティ ES-2>発売

新製品第2弾として、歯科充填用コンポジットレジン<クリアフィル マジェスティ ES-2>を11月21日に発売しました。「キレイをラクするCR(コンポジットレジン)」をコンセプトに、専用の色調見本を付属し、シェードテイキング(修復する歯に適した色調を選択する作業)を簡単に行えるのが特長です。充填修復後の美しさはもちろんのこと、歯科医師の利便性向上にも配慮した製品として好評をいただいています。

以上