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クラレノリタケデンタル株式会社

クラレノリタケデンタル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:松山貞秋)は、歯科用知覚過敏抑制材料<ティースメイト® ディセンシタイザー>を開発し、7月23日より歯科医療器材総合商社「株式会社モリタ」(本社:大阪府吹田市)を通じて全国の歯科医師向けに発売いたします。
<ティースメイト® ディセンシタイザー>は、リン酸四カルシウムと無水リン酸水素カルシウムを主成分とする、知覚過敏抑制材です。知覚過敏症の痛みの原因とされる象牙細管の開孔部に擦り込むと、ハイドロキシアパタイトとして硬化し、患部を封鎖します。
本製品は、今年4月に発足したクラレノリタケデンタル株式会社として初めての製品になります。

1. 開発の背景

  • 近年高齢化が進むなか、8020運動(80歳になっても自分自身の歯を20本保つことを目標とする「生涯を通じた歯の健康づくり」のための運動)の成果として天然歯を維持している高齢者の割合は着実に増加しています。それに伴い、歯周病などにより歯根露出を伴うケースが増加傾向にあり、知覚過敏症治療へのニーズ拡大が予想されます。

2. <ティースメイト® ディセンシタイザー>の特長

<ティースメイト® ディセンシタイザー>(セット)

  1. 硬化後はハイドロキシアパタイトになるため、生体親和性に優れる。
  2. 歯質や歯肉への刺激が少ない。

3. 販売目標

  • 初年度 2億円

参考資料

<ティースメイト® ディセンシタイザー>製品の詳細

分類 管理医療機器
一般名称 歯科用知覚過敏抑制材料
医療機器認証番号 224ABBZX00014000
  • (1) セット
9800円(メーカー希望小売価格 税抜き)
  • 粉材(6g)
  • 液材(4.8mL)
  • 混和皿(B)
  • 計量スプーン(TD)
  • アプリケーターブラシ(スーパーファイン<白>50本)
  • (2) 単品
  • 粉材(6g)
  • 液材(4.8mL)
  • 計量スプーン(TD)
  • アプリケーターブラシ(スーパーファイン<白>50本)

<ティースメイト® ディセンシタイザー>のハイドロキシアパタイト生成機序

リン酸四カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、精製水、その他の成分が反応することにより、歯質や歯肉に対して刺激が小さい弱アルカリ性のペーストを形成します。
また、硬化後はハイドロキシアパタイトになります。

知覚過敏症とは

一般的に、象牙細管が開口した歯の表面に、機械的、温度的および化学的な刺激が加えられ象牙細管内の組織液が移動し、歯髄の神経を刺激することで疼痛が生じると言われています。

クラレノリタケデンタル株式会社について

会社名 クラレノリタケデンタル株式会社
設立日 2012年4月1日
本社所在地 東京都千代田区大手町一丁目1番3号
代表者 松山 貞秋
資本金 3億円 ((株)クラレ66.7%、(株)ノリタケカンパニーリミテド33.3%)
事業内容 歯科用接着材・充填材、歯冠材料用硬質レジン、歯冠用セラミックス、歯科用石膏、CAD/CAM機器など

株式会社モリタについて

会社名 株式会社モリタ
社長 森田 晴夫
本社 大阪府吹田市垂水町3-33-18
資本金 5億8455万円
業務内容 歯科医療器械・器具・材料・情報機器などの歯科医療全般にわたるハードウェアの流通、歯科医療情報などのソフトウェアの紹介、歯科診療システム構築・歯科医院開業・経営などの支援業務

以上