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クラレトレーディング株式会社(本社:大阪市、社長:浅葉 修)など8社が共同開発した、建物への負担低減とともにメンテナンス性に優れた、軽量の薄層屋上緑化・折板屋根緑化システム<ふわっとみどり>を『薄層屋上緑化システム研究会』会員企業(※1)を通じて2009年9月16日より新発売します。

従来の屋上緑化システムの課題は、建物への荷重を低減するために土の使用量が制限されることにより、土の温度が上昇し乾燥しやすくなることでした。そのために、頻繁に水撒きや清掃をする必要がありました。今回、<ふわっとみどり>の植栽土壌部分には、クラレトレーディングが新規開発した土壌投入袋の<シルバータイチョウ>(※2)を採用することでこの問題を解決しました。<シルバータイチョウ>は、表面を銀色に加工し、太陽光を効果的に反射させることにより遮熱効果を高めた軽量な緑化用資材で、これに適量の土を入れて屋上に敷設します。

  • ※2 (表:ポリエチレン製の銀色メッシュ、裏:ポリエステル×ポリエチレン製白色クロスを袋状に縫い合わせたもの)

<ふわっとみどり>

<ふわっとみどり>は、耐根シート付高強度断熱パネル「ソイレン」パネル(積水化成品工業製)を使用して折板屋根の上にフラットな面を構築し、その上に「ソイレン」マット、「ソイレン」フィルター、<シルバータイチョウ>による植栽を組み上げた構造となっています。(上図参照)

  • 屋外の実験では、<シルバータイチョウ>の表面温度と<シルバータイチョウ>内部の土壌表面温度の差は、夏場では約6度となりました。(兵庫県内の大学屋上での実験結果)
    このため、土壌の高温による栽培環境悪化を防ぐことができます。

<ふわっとみどり>施工例

施工例

施工例

施工例

今回<ふわっとみどり>を共同開発した8社は、2005年から『薄層屋上緑化システム研究会』を結成して、建物への荷重負担を低減する屋上緑化システムの研究・開発に取り組んできました。屋上緑化は、太陽光の照り返し防止、雨水の流出緩和、断熱効果による空調費の低減、憩いの場の提供など、都市のヒートアイランド現象を緩和するとともに、省エネ性、美観、法改正などの観点からも今後期待できる環境ビジネス分野となっています。

薄層屋上・折板屋根緑化システム<ふわっとみどり>の主な特長
  • (1) 草本類の平面的な植栽だけでなく、小低木による立体的な植栽まで対応可能。
  • (2) 土を入れた<シルバータイチョウ>を敷き詰めていく方式なので、施工が容易。また、50cm角とコンパクトな袋状なので、土を入れやすく持ち運びも簡単。
  • (3) 土が乾燥しにくい、土埃が発生しにくい、風雨による土の流出の心配が少ない、雑草が生えにくいなど、手間がかからずメンテナンスが容易。
  • (4) 耐根シート付高強度断熱パネル「ソイレン」パネルと植栽により高い断熱効果。
  • (5) 植物の植えつけは、<シルバータイチョウ>銀色面にハサミ等で切れ目を入れて植えつけるだけ。
販売ルート
『薄層屋上緑化システム研究会』会員企業 ⇒ 施工企業 ⇒ 発注者
販売目標
初年度 3億円 (施工金額ベース)
  • <ふわっとみどり>:クラレトレーディング(株) 商標
  • <シルバータイチョウ> : クラレトレーディング(株) 商標申請中
  • 「ソイレン」: 積水化成品工業(株) 商標

クラレトレーディング(株)の会社概要

本社 大阪市北区梅田1-12-39(新阪急ビル)
社長 浅葉 修
資本金 22億円
従業員数 321名(2009年3月末)
事業内容 クラレグループのメーカー系専門商社として原料素材、加工品、製品までをトータルに提供。商品に関する情報や、流通販売システムの企画開発などを交えたトータルコンバータ機能で多様化する市場ニーズに対応。

※1 『薄層屋上緑化システム研究会』会員企業8社

クラレトレーディング株式会社
所在地:大阪市北区梅田1-12-39
株式会社エイ・アール・センター
所在地:大阪市中央区高麗橋4-8-5
イーエス・ウォーターネット株式会社
所在地:大阪府豊中市蛍池西町2-7-1
株式会社澤田棉行
所在地:兵庫県姫路市西今宿3-9-10
西濃建設株式会社
所在地:岐阜県揖斐郡揖斐川町三輪1159-8
積水化成品工業株式会社
所在地:大阪市北区西天満2-4-4
株式会社ドリーム・ワールド
所在地:大阪市淀川区西中島4-9-22-603
リス興業株式会社
所在地:岐阜県各務原市前渡東町4-222

以上