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株式会社クラレ

当社は次の通り組織改定および人事異動を行いますので、お知らせします。

1. 組織改定の方針

当社は昨年、中期経営計画「GS-21」のスタート年度を迎えるにあたり、人事の若返りとともにグローバルレベルでのスピード経営追求のため、大幅な組織・人事の改定を実施しました。
今年度は組織の継続性を重視し、組織改定は新事業創出への対応を主とする小幅なものにとどめ、「GS-21」必達のための体制を固めるべく、以下の通り組織改定・人事異動を行います。

2. 組織改定の骨子

(1) カンパニー・職能の壁を越え開発・技術を一元的に統括する管掌役員の設置

技術、技術者を一元的に統括し、経営戦略と連動した技術力の強化と新事業創出の加速化に繋げるため、カンパニーと開発・技術職能の上に位置するCTO(Chief Technology Officer:技術最高責任者)たる開発・技術統括管掌を置く。

(2) 新事業創出を加速するための組織対応

  • 1, M&Aを主体に社外との連携・合併等に関わる戦略スタッフ組織として、新事業開発本部の事業企画部を増強・分離し、経営トップ直属の戦略企画室とする。
  • 2, 一元体制の中で無機ELの開発を加速するため、新事業開発本部のKCC推進チームとオプトデバイス商品開発センターの無機EL開発機能をクラレルミナス株式会社に移管し、同チームおよび同センターを廃止する。
  • 3, 新事業開発を加速するため、くらしき研究所と構造解析センターを統合し、くらしき研究所とする。

(3) 安全・コンプライアンス・リスクマネジメント強化のための組織対応

  • 1, CSR・IR広報室の機能充実と陣容確立に伴い、同室をCSR本部に改組する。
  • 2, 環境安全センターを環境安全・技術本部から独立させ、事業所担当役員の担当下に置くことにより、事業所環境安全の行政センターとしての位置付けを明確化する。

(4) カンパニー内組織の改編

  • 1, クラレメディカル株式会社を化成品カンパニーに編入し、同カンパニーを化成品・メディカルカンパニーに改組する。
    なお、クラレメディカル株式会社は独立会社として保有している機能を必要最小限なものにスリム化する。
  • 2, イソプレン系事業の総合展開を図るため、化成品・メディカルカンパニーの化学品事業部とエラストマー事業部を統合再編し、イソプレンケミカル事業部とする。

(5) 経理、情報システム関連組織の再編

  • 1, クラレビジネスサービス株式会社の事務サービス事業部を経理・財務本部に移管し、同本部に経理部・大阪経理部・審査グループを置く。
  • 2, 同社は情報システム事業の受託会社としての機能に特化したうえで、経営統括本部の所管下に置き、システム企画機能の強化を図る。

3. 組織改定の内容 上記2.に記載した以外の改定内容

<CSR本部>

グループ横断的なCSR/リスクマネジメント機能を強化するため、IR・広報部、品質管理・製品安全部、法務部、リスクマネジメント部を置く。

<新事業開発本部>

  • (1) 事業開発プロジェクトの加速を図るため、プロジェクト推進部を廃止し、同部が所管していたプロジェクトは本部直轄などへ変更する。
  • (2) 本社組織のスリム化を図るため、開発企画部を企画管理部に改組する。
  • (3) 知的財産センターを知的財産部に改称する。

<技術本部>

  • (1) 機能完了に伴い、技術開発センター設備管理・環境ユーティリティグループを廃止する。
  • (2) 射出成形開発チームの機能を化成品・メディカルカンパニー メタアクリル事業部 鹿島事業所オプト生産開発部に移管し、同チームを廃止する。

<繊維カンパニー>

  • (1) 新規ポリマーによる新規機能繊維の開発とマーケット開拓を一体で推進するため、繊維素材開発部と市場開発部を統合再編し、繊維素材企画開発部とする。
  • (2) スチームジェット製法で開発された先端部材による建材、車輌、航空機等新規市場での事業化を強力に推進するため、先端部材推進グループを新設する。

<繊維カンパニー クラリーノ事業部>

クラリーノの新規プロセスであるCATSの開発を加速するため、CATS推進部を新設する。これに伴い開発部を廃止する。

<繊維カンパニー クラレファスニング(株)>

  • (1) 営業本部の業務効率化、原反販売と製品販売の連携強化を図るため、販売第一部と販売第三部を統合し、販売第一部とする。これに伴い、販売第三部は廃止する。
  • (2) 受発注業務を主体とした生産管理業務の効率化を推進するため、業務効率化推進チームを新設する。
  • (3) 生産・開発の業務効率化と連携強化を図るため、開発センターを生産・開発本部直轄から丸岡工場直轄へ変更する。

<繊維カンパニー クラレクラフレックス(株)>

フレクスター事業の立上げを図るため、企画管理本部の中に開発・生産・加工・販売の一元管理を行うフレクスター推進部を新設する。

<機能樹脂・フィルムカンパニー ポバール樹脂事業部>

一層の効率化と、より販売に密着した開発体制の構築を図るため、商品開発部を廃止するとともに、海外統括部にマーケティンググループを新設する。

<機能樹脂・フィルムカンパニー ポバールフィルム事業部>

  • (1) 事業の基盤強化と運営円滑化を図るため、ポバールフィルム技術部を新設する。
  • (2) フィルム販売部をポバールフィルム販売部に改称する。

<化成品・メディカルカンパニー メタアクリル事業部>

スクリーン事業からの撤退による組織の廃止、及び開発品の上市加速、生産部・開発部・品質保証部の機能強化を図るため、以下の改定を行う。

  • (1) PTV部品販売部、新潟事業所メタアクリル光学部品生産部を廃止する。
  • (2) 品質保証部と光学商品企画グループを統合し、商品統括部とする。
  • (3) 新潟事業所のメタアクリル機能材料開発部とメタアクリル光学部品開発部を統合し、メタアクリル開発部とする。
  • (4) 鹿島事業所の光学関連の生産・開発体制の強化を図るため、オプト生産開発課をオプト生産開発部とする。

<化成品・メディカルカンパニー イソプレンケミカル事業部>

化成品カンパニー直轄であったアクリルエラストマー推進チームはイソプレンケミカル事業部に置く。

<クラレメディカル(株)>

  • (1) 事業推進部所管のプロジェクトを社長直轄プロジェクトとし、同部を廃止する。
  • (2) 社長室を企画管理部に改組する。