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不織布および不織布製品の製造・加工・販売会社であるクラレクラフレックス（株）（本社：大阪市、社長：炭田 信明）は、9月12日、当社岡山工場（岡山市海岸通）において新しいタイプの不織布<フレクスター>生産設備の竣工式を挙行し、量産に向けた試作を開始しました。各用途のユーザーにサンプリング・販売活動を実施していきます。
この<フレクスター>は、世界初のスチームジェット技術を導入し、（株）クラレの独自素材を原料として高速加熱蒸気により製造する不織布で、これまでにない特性・機能を持つ新しい付加価値製品です。
クラレの独自素材とは、エバール繊維<ソフィスタ>・水溶性繊維<クラロンKⅡ>・潜在捲縮繊維（ミクロクリンプ）などで、製造条件の組み合わせにより薄いものから厚いものまで柔らかいものから固いものまで、幅広く多様な製品が開発できます。具体的な用途としては、（1）高度な伸縮性・自着性を活かした包帯・衛生材料、（2）ソフト性・緩衝性を持ちながら優れた通気性を持つ下着・サポーターなどのクッション材、（3）親水性と親油性を併せ持ち毛羽の出ない高性能インク吸収体、（4）高い空隙率に加え形態安定性に優れた自動車用などに用いる吸音・断熱材、（5）難燃性に優れたボード状軽量構造材などが考えられます。また、接着剤を使用せず省エネルギーで生産でき、しかもリサイクルが可能なので、環境対応性に優れています。