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株式会社クラレの人工皮革<クラリーノ>を使用したスポルディング社製<SPALDING>のボールが、35年ぶりに変更となるNational Basketball Association（米国プロバスケットボールリーグ：以下NBA）のオフィシャルゲームボール（以下 公式球）に採用されました。新公式球は、2006年10月31日から始まるNBAの2006-07シーズンより使用されます。

NBA初の人工皮革ボール/2枚パネル製法の斬新なデザイン

1946年に創設されたNBA60年の歴史の中で、公式球に天然皮革以外の人工素材が採用されるのは今回が初めてです。公式球の変更自体も、1970年に4面パネルのボールから現在の8面パネルへ移行して以来、実に35年ぶり2度目のこととなります。

新しい公式球の素材<クラリーノ>は、天然皮革製に比べ手になじみやすく、汗などですべりにくいため、高いグリップ力とコントロール性能を発揮します。従来必要とされたゲーム使用前の慣らし期間も不要となり、どのボールも均一の使用感が得られます。

新ボールのもうひとつの特長は、従来の楕円形をした8面パネルを使用した製法とは違い、2枚パネルのインターロッキングクロスパネルと呼ばれる新しい製法（プロペラ状のパネル2枚を組み合わせる方法）が採用されたことです。これにより、デザイン、グリップ、質感などが従来のものより大幅に改善されました。

クラレでは、バスケットボール用人工皮革素材の開発と改良を、公式球のサプライヤーであるスポルディング社と20年にわたって取り組んできました。スポルディング社製のボールは、これまでにNBAのマイナーリーグであるNBAディベロップメントリーグ（NBADL）、女子リーグのWNBA（Women's National Basketball Association）、ヒューストンで開催されたNBAオールスター2006などの試合球に、人工皮革<クラリーノ>製のボールが使われるという実績を重ねてきました。

1983年よりNBAの公式球サプライヤーであるスポルディング社は、今後も、NBAの練習用、エキシビション用、公式試合用や国際試合用にいたる全てのNBA向けボールを生産・提供するとともに、NBAや各チーム公式球用ボール全ての製造、販売に関する独占権利を有します。

日本の「bjリーグ」も採用

日本のプロバスケットボールリーグ「bjリーグ」でも、11月4日から始まる2006-2007シーズン公式ゲームに同規格のボールが採用されます。昨シーズンより<SPALDING>のマスターライセンス権を取得している伊藤忠ファッションシステム（株）と、同ボールの正規輸入販売代理店である（株）タケマエの3社間でオフィシャルパートナー契約を締結し、より強固な体制で「bjリーグ」へのボール供給が行われます。

• （*） クラレは、「bjリーグ」2006-2007シーズン毎ゲーム終了後に、「bjリーグ」公式球を観客の方にプレゼントします。（毎ゲーム1名：全160試合）