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株式会社クラレ

創立80周年記念誌「創新」表紙

株式会社クラレは、創立80周年記念事業の一環として「創新~クラレ80年の軌跡~」を編纂・発行しました。企業の歩みを中心にした記録に留まらず、各時代を物語る貴重な写真やエピソードをふんだんに盛り込み、日本の文化史・産業史と重ね合わせながら興味深く読むことができる一冊です。本誌は2万部を制作し、社内及び一部関係先に配布します。記念誌は英語・中国語でも発行するとともに、日本語版についてはCD-R版も制作する予定です。

本誌の主項目は、初代社長・大原孫三郎にまつわる前史から始まり、第1章「創業の時代 1926-1945.7」はクラレの基礎となったレーヨン事業、第2章「発展・拡大の時代 1945.8-1972」は初の純国産合成繊維ビニロンや人工皮革の代名詞「クラリーノ」の誕生、第3章「多角化・国際化の時代 1973-1990」は現在も世界をリードするポバール・「エバール」事業の拡大、第4章「グローバルカンパニーへの飛躍の時代 1991-2006.6」は欧米の現地法人設立から国内のCSR活動にいたるまで幅広い企業活動について紹介しています。
各章にクラレが生み出した数々の製品が登場し、「ビニロン学生服」や「クラリーノランドセル」などは社員ならずとも懐かしい時代を思い出させてくれます。

各章の間には、「ビジュアルトピックス」「製品誕生物語」「クラレの企業スポーツ」などの読み物ページを設けています。日本の西洋美術の発展を牽引した大原美術館、大原孫三郎、二代目社長・總一郎親子と親交が深かった棟方志功の知られざるエピソードも紹介。棟方が手がけた「美尼羅牟(ビニロン)頌板画柵」、社内報「倉敷レイヨン連絡月報」表紙画の写真などは、美術ファンにとっても興味深い資料です。また、雑誌の連載広告「文化人が愛したクラリーノ」には司馬遼太郎氏(作家・故人)、遠藤周作氏(作家・故人)、加藤芳郎氏(漫画家・故人)など著名人がずらりと顔を揃えています。これらのエピソードからは、企業メセナやCSRという言葉が普及する遥か以前から、文化事業や社会貢献に取り組んできた創業者父子の先見の明をうかがい知ることができます。

【クラレ80周年記念誌について】

誌名 創新~クラレ80年の軌跡~
編集 株式会社クラレ IR・広報グループ
体裁 A4判、100頁
部数 20,000部
配布先 社員、OB会・社友会、主要取引先ほか