ニュース

株式会社クラレ

高分子化学・合成化学の独自技術をベースにした樹脂・化学品、高機能繊維などの分野でユニークかつグローバルな展開を図っている株式会社クラレは、2006年6月24日で創立80周年を迎えます。
1926(大正15)年に人造絹糸レーヨンの事業化を目的に、大原孫三郎によって「倉敷絹織株式会社」として岡山県倉敷市に創立されて以来、80年にわたって「世のため人のため、他人のやらないことをやる」という社会的責任と独自技術を追求する企業文化のもと、独自の技術開発に努めてきました。ポリビニルアルコール繊維ビニロンの世界初の工業化をはじめ、人工皮革<クラリーノ>、ガスバリア素材のEVOH樹脂<エバール>、液晶ディスプレイに欠かすことのできないポバールフィルムなどオリジナリティの高いトップ製品を世の中に送り出しています。
当社は今回の周年を期して、以下の関連事業を実施します。

<80周年記念関連事業>

1. 大原美術館とのコラボレーション展

(1) 主催行事

「幻の棟方志功展」 クラレ及び大原美術館の所蔵品による棟方志功の作品展。
神戸展 2006年9月13日~25日 大丸ミュージアムKOBE
東京展 2006年10月5日~17日 大丸ミュージアム東京

(2) 協賛行事

  • 「インパクト 東と西の近現代-もう一つの大原美術館」
    (会場:大原美術館、2006年7月11日~11月5日)
  • 「モダン・パラダイス展 大原美術館+東京国立近代美術館:東西名画の饗宴」
    (会場:東京国立近代美術館、2006年8月15日~10月15日)
*1 大原美術館(岡山県倉敷市中央1-1-15)
当社の創業者大原孫三郎が1930年に設立した日本最初の西洋美術中心の私立美術館。倉敷の地にあって活発な活動を続け、西洋の近代から現代の美術、日本の近代から現代の美術、民芸運動にかかわった作家たちの仕事等にコレクションを広げ、ユニークな民間総合美術館として世界に知られる。

2. グループマークの制定

クラレのロゴマークを一新、世界に通ずるグループマークとして位置付け。

3. 創立80年記念誌「創新」の制作

“目で見るクラレグループのあゆみ”をコンセプトに編集。一般の人が見て楽しめるようにビジュアルを豊富に盛り込む。企業活動だけでなく、社会の動き、開発物語、文化・スポーツ活動など、話題も豊富。

4. 社内ユニフォーム(本社・事業所)を一新

本社・事務所の事務部門の女性、生産事業所・研究所の男性、女性が対象。本社・事務所は2001年以来、生産事業所・研究所は1992年以来のユニフォーム一新。

<クラレの主な歴史>

1926年 大原孫三郎によって、人造絹糸レーヨンの事業化を目的に「倉敷絹織株式会社」として岡山県倉敷市に創立。
1950年代 国産初の合成繊維としてビニロンを事業化、市販用ポバールの生産開始。
1960年代 ポバールフィルム、面ファスナー<マジックテープ> 事業化。天然皮革の構造を再現した人工皮革<クラリーノ>の開発やポリエステルの技術導入を実施。日本で初めて国交回復前の中国に対してビニロン製造プラントを輸出。
1970年代 世界初の合成法イソプレンによる各種化学品の事業化、ガスバリア性の高い機能樹脂<エバール>、歯科材料・人工臓器・コンタクトレンズなどのメディカル事業、外資との合弁による不織布事業など、新規事業を相次いで立ち上げ。
1980年代 米国に<エバール>の合弁生産会社を設立。リアプロジェクションテレビ用スクリーンの生産を開始。
1990年代 熱可塑性エラストマー<セプトン>、<クラロンK-Ⅱ> 新規PVA系繊維、<ジェネスタ> 耐熱性ポリアミド樹脂を事業化。ベルギーに<エバール>、シンガポールにポバール樹脂の生産拠点を設置。
2000年代 ドイツでクラリアント社のポバール関連事業の買収、米国で<セプトン>の生産を開始するなど重点事業の海外展開を加速。
現在 3ヶ年の新中期経営計画「GS-21」(2006~2008年度)がスタート。「GS-21」では08年度の必達目標として売上高4,500億円、営業利益500億円、ROA9%、ROE7%を掲げ、またチャレンジ目標として売上高5,500億円、営業利益600億円を目指す。併せて「10年企業ビジョン」を策定。『持続的に成長する多角的なスペシャリティ化学企業としてあくなき「創新」と卓越した「高収益」を世界に誇るクラレグループ』を目指し、2015年には売上高1兆円企業へ。