ニュース

クラレトレーディング株式会社
（クラレグループ）

クラレトレーディング株式会社（本社：大阪市、社長：牧野充伸）では、半導体から食品加工まで幅広い工業分野で活用されている水処理膜装置を対象とした膜洗浄剤と膜スケール（ゴミやサビ等の付着）防止剤を開発し、2004年10月20日から「KTYシリーズ」として新発売します。これまで当社では、各種膜の製造・販売を行ってきましたが、このたび膜洗浄剤と膜スケール防止剤の展開を開始します。

水処理のための膜処理装置は、コスト、省エネ、性能などの観点から、半導体、電子部品、医薬品、食品加工など各工業分野で広く用いられています。膜処理装置は、近年飲料水の浄化施設や廃水処理施設、ごみ焼却場の浸出水処理など、工業分野以外でも採用され始めています。今後も、環境意識の高まりなどを背景に高い性能を持つ膜の開発・採用ニーズは高まるものと予想しています。また、同時に膜の持っている性能を十分に発揮させるための、高品質の洗浄剤ニーズも高くなると考えています。

膜洗浄剤について

膜には分離する対象物の大きさが異なる、MF膜、UF膜、RO膜等、様々の種類があります。これらの膜の性能が低下する原因は、ファウリング（分離対象物の付着や目詰まり）と膜自体の物理的化学的劣化に分けることができます。膜洗浄剤は、微細な粒子物、微生物、溶解高分子、物質の濃縮などの付着物による膜の汚染、固形物等による膜細孔内の目詰まりや流路閉塞などといったファウリングの原因となる成分を除去する製品です。
ファウリングが生じると、膜の処理量の低下や、ランニングコストのアップなどにつながることから、定期的な洗浄もしくは交換が不可欠となっています。新発売の「KTY-110」～「KTY-140」のシリーズは、工業用、食品加工用、プール用として使われている、MF膜、UF膜、RO膜を対象にした洗浄剤で、アルカリ系洗浄剤、酸系洗浄剤、酸系複合洗浄剤、界面活性剤、殺菌剤、漂白剤で構成されています。

<「KTY-110」～「KTY-140」シリーズの主な特長>

• 膜洗浄の広範囲なニーズに対応できます
• ファウリング、スケール等の問題に対して効率的な洗浄剤が選択できます
• MSDS（製品安全データシート）を含め安全・環境にも対応しています
• ランニングコストの低減に寄与します

膜のスケール防止剤について

塩等の物質が濃縮側の膜にスケーリングされて、膜の能力が十分に発揮されないことがあります。回収率や膜の寿命の低下につながるだけに、適切な対応が要求されます。「KTY-150」～「KTY-152」シリーズは、このスケーリングを防止する薬剤で、スケーリング除去、分散効果に高い能力を発揮します。工業用のRO膜のスケール防止剤、冷却水系処理剤、スチーム復水処理用として使用できるとともに、食品加工用膜装置にも対応しています。

<「KTY-150」～「KTY-152」シリーズの主な特長>

• 膜のスケール防止として使用できます
• MSDSを含め安全・環境にも対応しています
• ランニングコストの低減に寄与します

「KTYシリーズ」の販売

クラレトレーディング株式会社

発売時期

2004年10月20日

販売目標

初年度 1億円

クラレトレーディング株式会社

• このページのトップへ