kuraray 株式会社クラレ


ニュースリリース 2004年

<ジェネスタ> 耐熱性ポリアミド樹脂の生産体制整備について

2004年8月17日
株式会社クラレ

当社は、<ジェネスタ> 耐熱性ポリアミド樹脂の主要原料であるノナンジアミンの生産増強工事(増強後のノナンジアミンの生産能力1,700トン)を完了し、<ジェネスタ>の生産拡大体制(ニートポリマー能力3,000トン)を整備しました。

<ジェネスタ>は、当社が世界で初めて工業化した独自モノマーであるノナンジアミン(炭素数9のジアミン)を使用した新しいポリアミド樹脂(PA9T)です。この<ジェネスタ>は芳香環と高級脂肪族鎖からなるユニークな化学構造の半芳香族ポリアミドで、耐熱性、低吸水性、摺動性、耐薬品性などに優れた特長を持っています。
近年、電気・電子部品分野ではSMT(表面実装技術)の普及が進み、携帯電話、パソコン、スマートメディアなど、カードコネクタ用途を中心に鉛フリーハンダ対応の高耐熱材料として需要が拡大しています。また今後は、自動車分野のエンジンルーム内のベアリングリテーナー、各種ギアなど、耐熱、高摺動性能が要求される部分にも採用が期待されています。

<ジェネスタ>の特長

(1) 優れた耐熱性(高温時物性、ハンダ耐熱性)
融点が高く(306℃)、低吸水性なので表面実装時のブリスター発生を防ぐ。
ハンダ耐熱性は270℃。(変性PA6T…260℃、PA46…240℃)
(2) 低吸水性
ポリアミドでは最も吸水性が低く、吸水による寸法変化や機械物性の低下がほとんどない。吸水率はPA6Tの約1/3、PA46の約1/10。
(3) 優れた摺動性
摩擦に強く、摩耗しにくい。
(4) 優れた成形性
流動性が高く、薄肉成形が可能。
結晶化速度が速く、ハイサイクル成形が可能。
金型を汚染するガスの発生が少なく、金型の寿命を延ばす。

<ジェネスタ>の化学構造 <ジェネスタ>の化学構造

生産設備概要

原料モノマー ノナンジアミン

数量 年産1,700t(04年7月 +500t増設完了 投資額 8億円)
設置場所 クラレ鹿島事業所(茨城県鹿島郡神栖町大字東和田36)

ポリマー<ジェネスタ>

数量 年産3,000t:ニートポリマーベース
設置場所 クラレ西条株式会社(愛媛県西条市朔日市892)