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株式会社クラレ

当社はこの度、パソコンやモニターに使われ国内外で需要が拡大している液晶表示装置や、米国・中国で拡大しているリアプロジェクションテレビ(背面投射型テレビ)の部材などに使用するメタクリル樹脂押出板<コモグラス>の生産設備の増設(年産5,000トン 04年4月稼動予定)を決定しました。

メタクリル樹脂シートはその優れた透明性や耐候性を生かし、看板、案内標示板、ディスプレー、また水族館の大型水槽などに使われています。近年ではパソコンやテレビなどの液晶ディスプレー(LCD)の導光板、リアプロジェクションテレビの前面板をはじめとする光学関連分野を中心に需要の拡大を続けています。

当社は、メタクリル樹脂の原料となるMMA(メタクリル酸メチル)モノマーから、メタクリル樹脂シート・同成形材料、メタクリル樹脂系人工大理石など、メタクリル樹脂関連の各種製品を幅広く展開しています。その中で、当社のメタクリル樹脂押出板<コモグラス>は板厚精度に優れ、また独自技術による各種機能化の特長を生かし、光学材料、成形看板、ディスプレー、什器、照明カバーなどに広く展開していますが、最近では特に導光板、リアプロジェクションテレビの前面板などの光学関連分野への販売が拡大を続けており、今後も一層の拡大が見込まれる光学分野に適した押出板の生産設備を増設することにしました。

この増設により、当社のメタクリル押出板生産能力は5,000トン増加し、現状の23,600トンから28,600トンに増加します。

当社は、今後も光学関連を始めとしたメタクリル樹脂の特長を最大限に生かす製品や、従来にはない独自のメタクリル関連製品の開発を進め、メタクリル事業の更なる拡大を図っていきます。

概要

1. 生産能力
年産5,000トン(増設後の押出板生産能力 年産28,600トン)
2. 設置場所
中条事業所(新潟県北蒲原郡中条町)
3. 投資額
約15億円
4. 稼動時期
2004年4月(予定)