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当社が、2001年9月に販売を開始した人工皮革<パーカッシオ>が、その優れた透湿性・通気性、天然皮革並みの高感性を評価され、ミズノ株式会社から8月10日に発売されるゴルフシューズ「マルチスパイク」に採用されましたのでお知らせします。

<パーカッシオ>は当社が、（1）天然皮革の感触と外観を持ち、かつ従来の人工皮革では有し得なかった機能性を付与すること、（2）オリジナリティーが高く、世界市場で優位性を確立できる素材であること、（3）全用途に展開可能な技術プラットフォームであることをコンセプトとして開発した、次世代の素材です。

表皮層に特殊ポリウレタンを使用することにより、透湿性・通気性を向上させ、また天然皮革に用いる手法を取り入れた仕上加工を行うことにより、自然な外観と風合いを実現しました。特に靴用素材においては、天然皮革の持つ外観に加え、適度に伸び、かつ充実感のあるソフトさ、高い表面物性（屈曲性・摩耗強度）を併せ持つことを特長としております。

今回ミズノ株式会社が新発売する「マルチスパイク」は、グリップ力の高い独自のソールを採用しています。スパイクによる突き上げが無いので、足・腰への負担も少なく快適なプレーを可能にしました。この「マルチスパイク」のアッパー材には、<パーカッシオ>が採用されています。通常、ゴルフシューズは防水性を高めるためにシューズ内は非常に蒸れやすい状況になりますが、通気性の高い<パーカッシオ>により、シューズ内が蒸れにく、快適性が向上します。さらに天然皮革並みのソフトな風合いとナチュラルな表現により、タウンユースでも使用可能な洗練された外観となっています。

また「マルチスパイク」のライニング材と中敷には、当社のエチレンビニルアルコール繊維<ソフィスタ>を用いた「アイスタッチ」が使用されています。親水性の<ソフィスタ>が汗を吸い上げて効率よく放散するため、ベトつき感が少なく、さわやかな状態を保ちます。

当社は<パーカッシオ>を、人工皮革事業の主力素材として位置づけており、今回採用された靴用素材分野での拡大はもちろんのこと、インテリア用、衣料用製品の上市に向け、開発を急ピッチで進めております。今後も、1965年（昭和40年）の<クラリーノ>発売以来、培ってきた不織布技術、造面技術などをさらに進化させ続け、オリジナリティーの高い新規素材を開発し、人工皮革事業の拡大を図っていきます。