kuraray 株式会社クラレ


歯科材料

どうして歯科材料は天然の歯に近づけることができるの?

更新日:2008/10/27

年間を通じていろいろな診療科に通っているけど、歯科に一番多くかかっている、という方も多いのではないでしょうか? 健康で美しい歯はみんなのあこがれ、ですね。

虫歯治療で大活躍!

クラレノリタケデンタルが手掛ける歯科材料は、治療でどのように使われているのですか?

歯のトラブルで一番に思い浮べるのは「虫歯」ですよね。虫歯は歯質が溶け出し、やがて小さな穴があいてしまう症状です。治療ではこの穴をふさぐために、詰め物に「コンポジットレジン」(充填材)を使います。コンポジットレジンは微細なガラスやセラミックスなどと樹脂を複合した材料で、このコンポジットレジンと歯をしっかりと接着させるために、「ボンディング材」(接着剤)を使っています。

基礎的な歯科治療に使われているのですね

さらに、虫歯が大きくなってしまった場合には、クラウンやブリッジなどの治療を行います。金属による修復だけでなく、前歯の治療などでは自然な歯の色や形を再現する「硬質レジン」を使います。さきほどと同じように、硬質レジンと歯をしっかりと接着させるために、「レジンセメント」(合着剤)が欠かせません。このレジンセメントは、金属製の詰め物や被せ物を接着させるときにも使用されます。

クラレの技術はどんなところに生かされているのですか?

例えば「コンポジットレジン」は、粉砕した特殊なガラスの微粉末(フィラー)と樹脂(レジン)に練り込んで作りますが、フィラーの粉砕方法やフィラーとレジンの高い接着力などが重要となります。この点をクラレの高分子化学技術が支えているのです。

天然歯に近い色調と質感を追求

クラレノリタケデンタルの歯科材料の「強み」は何ですか?

クラレメディカルが手掛けるコンポジットレジンは、天然歯に近い色調と質感を得られるのが特長です。これだと虫歯治療も安心して受けられますよね。クラレメディカルは、天然歯の持つ色調や光学的特性を徹底的に分析し、複合させるセラミックスと樹脂の屈折率を調整するなど、独自の技術で製品開発を行っています。自然感のある歯科材料づくり、つまり、自然に学ぶというスタンスで製品開発を行っています。

歯との強力な接着性を実現

天然歯へのこだわりのほかに優れた点は?

ボンディング材では、その優れた接着性が評価されています。通常、ボンディング材やレジンセメントを歯質に接着させるのは非常に難しいのですが、われわれは歯を構成する主成分のハイドロキシアパタイトに着目し、接着性モノマー「MDP」との化学結合の技術を応用することにより、優れた接着性を生み出すことに成功しました。

  • MDP:Methacryloyloxydecyl Dihydrogen Phosphate

もっと使いやすく、自然な修復を目指す

今後の展望は?

患者さんにとって自然な修復をサポートするため、今まで以上に接着性を向上させる歯科材料や、天然歯に近づける製品開発を進めていきたいですね。それと同時に、歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士をはじめとするユーザーにとって、より使いやすい歯科材料の研究開発に注力したいと考えています。