kuraray 株式会社クラレ


ゴム栓の洗浄装置

「全自動ゴム栓-洗浄・滅菌・乾燥装置」ってどんなもの?

更新日:2005/10/14

病院で使われるものは清潔であってほしいもの。注射器や点滴の輸液バッグに使われるゴム部品も使う前に洗浄されているのをご存知でしたか?

医療で使うものだから清潔に

どうして使う前にゴム部品を洗わなくてはいけないのですか?

注射器や輸液バッグなどは、直接人間の体内に入れる薬液を入れておくものです。そのため容器はもちろんのこと、使用するゴム部品までも衛生面に配慮しなければいけません。クラレエンジニアリング(株)(以下KEC)の「全自動ゴム栓-洗浄・滅菌・乾燥装置」は、名前のとおりこれらのゴム栓を洗浄する装置で、医薬品メーカーなどで品質管理のために使われています。

どうやって洗うのですか?

「全自動ゴム栓-洗浄・滅菌・乾燥装置」

右の写真がその装置です。中の洗浄の様子をのぞけるよう窓もついているんです。前に突き出た装置の中にゴム栓を入れます。このとき使うのはろ過した蒸留水です。逆に洗浄剤などは使えません。1回に洗うゴム栓は、何万個、何十万個という単位で、洗浄・滅菌・乾燥のすべての工程をこの装置で行っていきます。

噴流方式で洗浄にムラなし

洗い方に工夫があるのですか?

強い噴流でゴム栓を流動させ均一に洗浄するところに、他社を寄せつけない強みがあります。他社の場合、バブリング方式といって水の泡を使って洗浄する方式を採用していますが、これだと比重の軽いゴム栓の場合に浮いてしまい、洗浄にムラが出ることがあります。KECの装置はイラストのように水の力でゴム栓を中央から噴き上げ、循環させることで均一に洗い上げていきます。これは特許を取得しています。

KECの噴流方式。下から噴き上げてゴム栓を循環させます

噴流テスト

この装置を開発するきっかけとなったのは?

「通常の洗浄では、ゴム栓についた材料のかすや油分がとれない」というゴム栓メーカーからの依頼でこの洗浄システムを開発しました。
この洗浄システムは、衛生面などで高い安全性を求められる医薬品の製造工場において高い信頼を得ています。