製品のはてな?

<マジックテープ>

どうして<マジックテープ>は、軽く押さえるだけで留まるの?

Q どうして面ファスナー<マジックテープ>は、軽く押さえるだけでしっかり留まるのですか?
A
<マジックテープ>イメージ

それは多数のカギをもつフックテープ(A面)と、ループと呼ばれる丸い輪状の繊維が多数織り込まれているテープループ(B面)を合わせると、カギがループ層の中に入り込み、AB面がくっつくんですよ。個々のカギ・ループの係合力は弱いものの、1つの面に多数のカギとループがあるので、全体として係合力は強いのです。この面ファスナーの発想は、狩猟から帰ったスイス人の衣服にイガイガの種子がくっついていたことがヒントとなり、誕生したんですよ。

Q <マジックテープ>は1回限りでなく、繰り返し使用できるのはどうしてなんですか?
A
<マジックテープ>脱着の様子

<マジックテープ>の脱着の様子を詳しく説明しましょう。両テープの一端から順次カギとループを引き離すように力を加えていくと、各々のカギが引き離す力に負けて変形し、順次ループから離れていきます。ループから離脱したカギは、それ自身の弾性により元の形に戻るので繰り返し使えるんですよ。

Q なるほど。では<マジックテープ>の係合力は、具体的にどのくらいの強さに耐えられるんですか?
A
生産ロット毎に行われている品質強度の測定

10cm四方のAB面を左右に張りあわせ、その先端に体重50kgのヒトがぶら下がったとしても、<マジックテープ>は剥がれません。写真のような装置で、生産ロット毎に強度の測定を行っています。この強さが認められて、スポーツウェアなどの衣服にも<マジックテープ>が使われているんですよ。

Q では、どうして国内の面ファスナー市場でトップシェアを占めることができたのですか?
A

当初、<マジックテープ>はオムツカバー用などに限られて使われていましたが、1964年に開通した東海道新幹線のヘッドレストカバーの留め具に採用され、その利便性が広く認められるようになりました。これを境に、積極的な販売活動と相まって用途が一気に広がりました。トップシェアを占めることができたのは、高品質な製品を供給しつづけていること、地道な販売用途の開拓が功を奏したためでしょう。

Q どこで購入できますか?
A

全国のホームセンター、ホビーショップ、手芸材料店で取り扱っています。