<クラフレックス>|繊維・人工皮革・不織布・面ファスナー

<クラフレックス>

<クラフレックス>は、織編しないでどうして布になるの?

Q 不織布って、簡単にいうとどんなものなんでしょうか?
A
「クラフレックス」イメージ

不織布とは、文字どおり織ったり編んだりしていない布のことで、簡単にいうと繊維を絡ませたシートなんです。<クラフレックス>は短繊維をカードという細かい櫛がついたロールでほぐし、一定方向にムラなく並べて層にしてから、バラバラにならないように固定化したものなんですよ。

Q どうやって繊維同士をくっつけるんですか?
A

層状になった繊維のシートに加工を施します。代表的な例をあげると、(1)接着剤をつける(ケミカルボンド)、(2)勢いよく放った細かい針のような水で繊維同士を絡ませる(スパンレース)、(3)熱風をあてて繊維の一部を溶かして融着させる(サーマルボンド)、(4)凹凸がついたロールに熱と圧力をかけて圧着模様をつける(エンボスボンド)などです。これらの方法で、繊維同士をくっつけてバラバラにならないようにします。また、組み合わせて生産することもあります。例えば(2)と(1)、(2)と(3)などです。

Q なるほど。だから<クラフレックス>は、織編しなくてもバラバラにならないんですね。では織物やニットと比べて、<クラフレックス>の特徴は何でしょうか?
A

<クラフレックス>は強度が小さいものの、繊維を撚って糸にする工程がないので、織物やニットより生産性が高くてソフトな風合いで、切り口がほつれ難いことが特徴です。多くは使い捨て分野で使われていますね。例えば、横柄模様の業務用ふきん「カウンタークロス」、ウェットティッシュ、工業用ワイパーなどに使われています。

Q クラレの不織布事業の特徴は?
A

比較的軽い不織布の製造を得意としています。原綿から一貫した生産ができるという強みがあります。これにより、特殊原綿による機能性不織布の開発も可能です。