kuraray 株式会社クラレ


<エスモ>

どうして<エスモ>は紫外線をカットしながら、衣服の温度が上昇するのを抑えるの?

更新日:2005/8/29

シミの原因となる紫外線のほかに、可視光線や赤外線を遮へいするポリエステル繊維<エスモ>。どのようにしてこれらを遮へいしているのでしょうか?

紫外線遮へい率90%以上

日傘や帽子を選ぶときは、UVケアがされているかどうかもひとつの基準になりますね。

<エスモ>を使用した紫外線遮断率90%以上の商品についているタグ

<エスモ>はシミの原因となる紫外線のほかに、衣服などの温度を上昇させる可視光線、赤外線を遮へいする特長を持っています。ここで言う紫外線遮へい率はクラレの基準で90%以上を基準値としています。
<エスモ>を使用した商品にはタグがついていますよ。

なぜ紫外線を遮へいするのですか?

それはクラレグループが得意とする繊維への練りこみ技術にあります。下の写真を見ると、<エスモ>の一本一本の繊維の中につぶつぶが見えるでしょう。<エスモ>はポリエステルに特殊セラミックを練り込んでいるため、セラミックが紫外線を吸収・反射して衣服から肌に通さないのです。また、<エスモ>の断面図は繊維の周りがギザギザの形をしています。この八葉断面が形状的にも紫外線や可視光線・赤外線をはね返して、肌への透過を防ぐのです。

<エスモ>の断面写真。中につぶつぶに見えるものがセラミック 八葉断面をしているため紫外線を形状的にはね返すことができます

夏の黒色、夏の白色にもぴったり

クーリング効果があるのはどうしてですか?

数年前に黒い日傘が流行りましたよね。黒色が紫外線対策に向いているのは、染料が濃くなればなるほど紫外線を吸収して肌に通さないためです。でも一方で、濃い色は吸収した熱をそのまま閉じ込めるため、生地の温度が上昇して暑く感じやすくなります。黒色の日傘をさしていると、傘の下がムッと暑くなるのはそのせいです。<エスモ>はこの暑さの原因となる可視光線や赤外線なども紫外線と同じように遮へいするので、黒色でも温度が上昇せずに過ごせるのです。

白色にもぴったりなのはなぜ?

<エスモ>はもともと薄くて淡い色の素材、つまり紫外線を遮へいする効果が低いものにUVケアを持たせるために開発したものです。夏場の主流といえば薄地で白色が多いですからね。<エスモ>は淡色とも相性がよく、セラミックを練りこんでいるため繊維に紗がかかっており、白色でも透け防止を発揮するのです。

生活・衣料・スポーツの分野で展開

今はどんな用途が主流ですか?

<エスモ>を使った製品群

基本アイテムでいえば、日傘、手袋、帽子などですね。また、ファッション性を重視した衣料向け<レクチュール>や、冷感素材にこだわった<ソフィスタ UV>などのUVシリーズも充実しています。中でも好調なのが、十字断面ポリエステル<スペースマスターUV>で、紫外線をカットする吸汗速乾・軽量素材としてスポーツウエア、婦人衣料などによく使われています。また、透け防止を発揮する白衣などでも<エスモ>は重宝がられていますよ。

今後の展望は?

今はオゾン層の破壊などの理由から紫外線対策が必須ですし、それにあわせて個人の健康意識が高くなってきているように思います。クラレグループのUVシリーズは、UVケアに留まらない複合機能を生かした製品を展開しています。社会環境の変化に対応した製品をこれからも開発していきたいですね。