製品情報

優れた接着性、分散性、透明性

樹脂・フィルム 酢酸ビニル系

<モビタール>

一般名称
ポリビニルブチラール樹脂(PVB樹脂)
販売形態
樹脂
使用例

ポリビニルブチラール樹脂は、クラレの主力製品の一つであるポリビニルアルコール(ポバール)を主原料とする樹脂です。ガラスや金属など多くの基材への接着性や各種有機・無機物の分散性に優れるとともに、透明性にも極めて優れています。このような特長により、安全ガラスの中間膜をはじめ、積層セラミックコンデンサ、アルミナチップ抵抗器などセラミックス用のバインダー、塗料・インク用のバインダー、分散剤などの用途に幅広く用いられています。<モビタール>は、クラレヨーロッパ(ドイツ)で生産しています。粉体、フィルムなど、使用方法に応じた形態での提供が可能です。

用途

塗料

インク

セラミックバインダー

接着剤

高機能複合材料(プリプレグ)

再帰反射板

特徴

無機物の吸着、基材への良好な接着性

無色透明な皮膜

アルコールに溶け、各種有機溶剤と混和

組成により、他樹脂/可塑性と高い相溶性

熱可塑性樹脂のため、溶融成型が可能

強靭な皮膜

フェノール樹脂、エポキシ樹脂、イソシアネートなどと水酸基を介して架橋

C,H,Oからなるポリマーのため、低環境負荷

これらの特長により、<モビタール>の用途は多岐に渡っています。高品質インク、金属類の防錆目的で塗布されるプライマー/塗料のバインダー、さらには最先端のファインセラミックス分野においても欠くことのできないバインダーとして重用されています。

代表銘柄と物性

カタログ・技術資料

<モビタール>の技術資料

溶解方法

溶剤を撹拌しながら樹脂を徐々に加えていきます。常温でも溶解しますが、加熱すると溶解速度を速めます。ただし、樹脂を加え終わってすぐ加熱すると樹脂同士がブロックになるおそれがありますので、樹脂が十分膨張してから加熱、あるいはゆっくりと昇温してください。混合溶剤を用いる場合は、単独ではポリビニルブチラール樹脂を溶解しない溶剤(芳香族系、エステル、塩素化炭化水素、ケトン)でよく膨張させてから、アルコール系など可溶の溶剤を加えます。溶解速度のはやい低重合度品は、混合溶剤を予め作成してから、樹脂を加えて溶解しても問題ありません。

関連サイト

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