【「クラロンK-U水溶性タイプの基本物性2】
2.ウール/K−Uにおける「クラロンK-U」の溶解性(例)
1)織物における溶解性
「クラロンK-U」と従来ビニロンとの溶解性の比較
  条件:ウール80%、WN8(名目80℃溶解タイプ)20%における水温85℃と94℃での溶解性挙動。
2)ニットにおける溶解性
0 5 10 15
50℃ 0 91 94 95
55℃ 0 95 98 98
60℃ 0 100 100 100
条件:ウール70%、WN4(名目40℃溶解タイプ)30%、
目付け209g/m2における水温50、55、60℃での溶解性挙動。
溶解試験方法
各試料10gを100℃×2時間熱風乾燥し、重量W1を測る。500mlのビーカーに浴比1:30で蒸留水を添加し、ウォーターバスにて溶解温度まで昇温する。その中に4つ折りにした試料を入れ、攪拌(650rpm)で溶解する。ついで30〜40℃の湯洗いをし、105℃×2時間熱風乾燥後の重量W2を測る。その後、100℃×30分熱水でPVAを完全溶解し、105℃×2時間熱風乾燥後の重量W3を測る。溶解率=(W1-W2)/(W1-W3)×100(%)で示される。
原綿、織物、ニットなどの完全溶解条件は様々な要因で変化します。必ず予備試験を行い、最適な溶解条件を設定してください。溶解性に悪影響を及ぼす例として、以下が挙げられます。
   @高密度 A高重量 B強撚 C低浴比 Dアルカリ浴 E攪拌が弱い場合 など

 

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