kuraray 株式会社クラレ


ごあいさつ

代表取締役社長 伊藤 正明

株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

当連結会計年度における世界経済は、不安定な政情が経済へ与える影響を懸念しましたが、消費、投資とも引き続き拡大基調で、概ね順調に推移した一年となりました。日本経済は、順調な輸出を背景に企業収益が伸長したことに加え、雇用状況の改善が進み、景気は緩やかに上向きました。米国及び欧州は企業収益、個人消費、雇用情勢のいずれも良好で、景気の拡大が継続しました。中国は金融引き締め政策の影響を受けましたが、堅調な個人消費が経済を下支えし、成長を維持しました。また、新興国においては徐々に景気回復が進んだ一年となりました。

このような状況において、当社グループは「世界に存在感を示す高収益スペシャリティ化学企業」を実現すべく、当連結会計年度を最終年度とする中期経営計画「GS-STEP」において掲げた経営戦略を順次実行してきました。

2018年度における世界経済は、各地で地政学上のリスクが継続するものの、景気の拡大基調が続いており、次期においても、概ね順調に推移することが見込まれます。一方、日本経済においては、順調な世界経済を背景とした輸出や投資が引き続き拡大しますが、個人消費の伸び悩みが懸念され、景気は極めて緩やかな伸びにとどまることが予測されます。また、15年度より低位で安定していた原燃料価格が、17年より上昇に転じており、18年度は製造原価のアップによる収益の悪化が懸念されます。

当社グループは、18年よりスタートする中期経営計画『PROUD 2020』で4つの主要経営戦略として、競争優位の追求、新たな事業領域の拡大、グループ総合力強化、環境への貢献を掲げています。スタート年にあたる次期は、前中期経営計画『GS-STEP』の結果を振り返り、積み残した課題を確実に成果に繋げると共に、『PROUD 2020』の経営戦略の具体的施策に順次着手してまいります。

また、当社は株主の皆様に対する利益配分を経営の重要課題とし、事業展開の原資である内部資金の確保にも配慮しつつ、業績および利益状況等を勘案して継続的かつ安定的な配当を行うこととしております。
2017年度の期末配当金は1株につき22円とさせていただく予定であり、中間配当金と合計すると1株につき42円の年間配当とさせていただいております。加えて2017年度は1.3百万株の自己株取得を実施致しました。
2018年度から2020年度の中期経営計画「PROUD 2020」期間中においては持続的な業績向上を通じた利益配分の増加を基本方針に、親会社株主に帰属する当期純利益に対する総還元性向を35%以上、一株当たり配当金40円以上を目標としています。

株主の皆様には、今後とも一層のご理解とご支援賜りますようお願い申し上げます。

2018年2月14日
代表取締役社長 伊藤 正明