kuraray 株式会社クラレ


ランドセル事情

2007年「ランドセル」購入者アンケート

2007年1月

カラー化が浸透 女児では色が選択理由にトップに
選定は母親から子どもに主導権 6割強が量販店で購入

ランドセルの素材である人工皮革<クラリーノ>を製造販売している株式会社クラレ(本社:東京都千代田区)では毎年、<クラリーノ>ランドセル購入者を対象にアンケート調査を実施しています。今シーズン、すでにランドセルを購入した人400名(06年12月26日までに到着した購入者アンケートより男女使用者各200名を無作為抽出)のデータを集計し、昨年(サンプル数400名)のデータとも比較してみました。

調査結果 解説

1. 「ランドセル」は3人に2人が「6年生」まで使用

まず、近所の小学生が何年生ぐらいまでランドセルを背負って通学しているかを聞いてみました。
3人に2人が(1) 6年生(67.5%)までと、ランドセルは小学生の最高学年まで使用するものと見ています。次いで、(2) 3~4年生(13.0%)、(3) 5年生(4.7%)と続きます。
消費者の多くは、まわりの状況からランドセルは6年という長い期間使用するものと認識しています。

2. 約3割が「贈答」で入手

購入したランドセルが「贈答」なのか「購入」したものかについて聞いたところ、約3割が「贈答」(27.8%)と回答、「購入」(72.2%)は4人に3人です。
「贈答」は昨年(35.0%)より7ポイントほど減っていますが、高齢化社会と少子化を反映して、可愛い孫や親戚の子の小学校入学という通過儀礼にランドセルをプレゼントするというのは入学シーズンのひとこまとして定着しているようです。
男女別に見ると、贈られるケースは4年ほど前から男女が逆転して女児上位にあり、その傾向は依然として続いています(04年→05年→06年→07年 女児=30.5%→35.0%→36.5%→29.0%、男児=28.5%→29.0%→33.5%→26.5%)。

3. ランドセル選びは子どもに主導権…男児でも過半数、女児は約8割が自分で選択

ランドセル購入に当って選択したのは誰だったかを聞いてみました。
従来、ランドセル選定の主導権は母親にありましたが、現在は完全に子どもに選択権が移っています。男児の場合、一昨年までは母親(46.0%)が子ども(31.0%)を大きく上回っていましたが、昨年から男の子の選択が5割(51.5%)を超え、今年(54.5%)はさらに3ポイントほど増え母親(28.0%)を上回っています。
一方、女児(79.0%)の選択権は昨年(70.0%)より9ポイントも上昇し8割に迫る勢いです。母親(10.5%)は年々(05年=25.0%、06年=17.0%)控え気味になっています。男児では女児より父親(男児=8.0%、女児=2.5%)の選定権が6ポイントほど高くなっています。祖父母(7.8%)の選定は横ばい傾向で、贈答が約3割いることを考慮すると、お金は出すが選定には口を出していないようです。

4. 購入場所…6割強が「量販店」で購入 新たにインターネットも

いち早く「ランドセル」を購入した人は、どこで買ったのでしょうか。
昨年過半数(54.7%)までシェアを伸ばした(1)量販店(63.5%)がさらに伸長。6割強を占めています。(2)百貨店(19.8%)は昨年(20.2%)とほぼ同じシェアを確保。(3)鞄専門店(4.3%)と(4)インターネット(4.0%)は横ばい、(5)家具店(1.8%)や(6)通信販売(0.8%)での購入は減る傾向にあります。その他に挙げられた幼児服店、おもちゃ屋など、ランドセル販売は少子化の中で販売ルートの多様化が見られ、早い時期からいろいろな場所で購入されています。

5. <クラリーノ>・ランドセルの魅力は「軽さ」「機能」「手ごろな価格」

<クラリーノ>製ランドセルを選択した理由を聞いたところ、半数が(1)軽いから(47.3%)を挙げてトップです。発育盛りの子どもが重い教材を入れて背負うものだけに、軽さに対するニーズは依然として強いものがあります。次いで、今年は(2)色が気に入った(46.3%)が昨年(23.3%)より23ポイントも増えて第二の選択理由となっています。女児では約6割(58.0%)に迫り、軽いから(47.5%)を抑えて選択理由のトップです。
4人に1人が(3)価格が手ごろ(25.0%)を挙げ、経済性も重要なポイントです。以下、7人に1人が(4)<クラリーノ>で安心(15.3%)や(5)機能がすぐれている(14.0%)を、10人に1人が(6)丈夫だから(11.5%)を挙げ、雨に強く手入れが簡単といったイージーケア性、機能性、丈夫で長持ちなどを評価しています。
子どもの安全を願って防犯機能を付加したランドセルが登場していますが、これを理由に挙げたのは13人に1人(7.5%)といった状況です。
ちなみに、何色のランドセルを購入したかの質問では、男児では約3人に2人が黒(62.5%)、女児では3人に1人が赤(32.0%)です。4、5年前から広がり始めたカラー化が浸透し、男児では青系(18.0%)に次いで緑系(7.5%)と紺系(7.5%)が、女児ではピンク系(ピンク、ローズピンク、チェリーピンク、ピーチピンクなど)が約半数(47.5%)を占め、赤を抑えて第一のカラーとなっています。女児にも青系(7.5%)が大幅に増えています。

6. 購入価格の全体平均は28,300円 昨年とほぼ同じ

購入価格は、全体平均が28,300円。原材料高騰の影響を受けて昨年は2,500円ほど高くなりましたが、今年は500円ほど下がってほぼ同額です。女児(27,600円)より男児(29,000円)の方が1,400円ほど高くなっています。

7. 選ぶ時のチェックポイント

アンケート調査の結果からも分かるように、多くの消費者が6年生までの長い期間使用することを念頭に置いています。それだけに“丈夫で長持ち”する品質と発育ざかりの子どもに負担をかけない“軽量性”長期間の使用で“飽き”がこないということも留意点です。

  • (1) 軽さや素材への信頼性、丈夫さ、仕上げの良さ
  • (2) 背負いバンドや留め金がしっかりしていること
  • (3) マチ部分の縫い目が揃っていて糸がはじけたりしていないこと
  • (4) 錆びやすい金具類が少ないこと
  • (5) 売場で実際に背負わせてみて、子どもの身体にフィットしているかどうか
  • (6) 成長した場合の背負いベルトに余裕があること